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2013年12月20日 住まいの防犯対策

最近の侵入犯罪の多くはマンションもターゲットとし、高層階も被害にあっています。侵入する時間帯も夜とは限りませんし、不審者と思われないようアベックを装ったり、スーツを着るなど、身なりを整えてから敷地内に侵入するケースも報告されています。

住宅を対象とした侵入盗の手口は、「ガラス破り」が約38%でトップ。以下、「無施錠」約26%、「施錠開け」約20%(兵庫県警調べ・05年度6月末現在)となっています。

玄関の明かり取り、パルコニーや掃き出し窓のガラスを割り、開錠して侵入するケースのほか、短時間の外出(ゴミ出しなど)だからと鍵をかけなかったすきを狙われたケースや、在宅していても、人のいない無施錠の部屋から侵入する「居空き巣」といった事例もあります。

施錠開けは主に「ピッキング」や「サムターン回し」と呼ばれる不正開錠です。特殊工具を使って開錠する「ピッキング」は、これに対応した錠でなければ、 1分もかからず室内に侵入されてしまいます。
そこでまず、扉や窓の強化をします。扉はワンドア・ツーロックが基本。錠が二つあることで不正開錠に時間がかかり、抑止効果が期待できます。錠自体もピッキングなどの手口に対応した防犯性能の高いCP錠が理想です。

また、扉の内側のドアロック用つまみ(サムターン)をドアのすき間から用具を差し込んで開錠する「サムターン回し」も、最近はドリルなどでドア に穴を開けて用具を差し込み、強引にサムターンを回転させる例が増えています。つまみ部分を脱着できる錠や、カバーをかけられる錠に取り替えると安心で す。

窓の強化には、衝撃に強い「防犯合わせガラス」の採用や、補助錠、面格子、シャッターなどの取り付けが有効です。補助錠はホームセンターなどで 手軽に入手でき、取り付けが簡単なものもあります。即実行してください。専門的知識が必要なものについては、地域の防犯設備協会などに問い合わせてくださ い。

また、犯罪者はインターホンを使って不在の確認をするケースが多いので、顔を見られる「カメラ付きテレビドアホン」には侵入をためらわせる効果があります。防犯カメラも優れた抑止効果が期待できます。
このほか、「門・玄関まわりの照明や防犯灯」や、光や音で威嚇する「センサー付きライト」「赤外線センサー・警報ベル」なども、防犯性をより高めることができます。

ハードだけでなくソフト面も重要です。特に「地域力」に注目。犯罪者は人目につくことを最も嫌うので、近所の人にじろじろと見られただけでも犯行をあきらめてしまいます。外出時にはお互いに一声かけ合えるといいですね。
自治会などを中心にした夜回りや地域パトロール、また、門灯の夜間点灯、防犯講習会などで個人の防犯知識を高めるなど、地域くるみで積極的に防犯活動に取り組むことが安全で安心な街づくりにつながります。

普段の何げない習慣も、住まいの安全に大きくかかわってきます。「短時間の外出でも施錠する」「置き鍵をしない」「長期不在の際は新聞や郵便物を止める」「外出時は2階窓や高窓も施錠する」「庭やベランダに足場になりそうなものを放置しない」など、心がけたいものです。
たとえるなら、ハード面の対策は薬、ソフト面の取り組みは体質を強化するビタミン剤といえるでしょうか。この両面からしっかりと対処することで、侵入盗対策により大きな効果が期待できるのです。

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