ニュースブログ

  • メディア掲載
2017年08月30日 中外日報(平成29年8月30日)「防犯ズームイン(35)」(弊社提供連載)


170830_chugai.jpg
警備システム設置
賽銭泥棒被害ゼロ


地名を冠した「祖父江善光寺」で知られる善光寺東海別院(愛知県稲沢市祖父江町)。正式には双蓮山善光寺と称し、1911年、林旭住上人が信州の善光寺大勧進から善光寺如来の分身を勧請して創建した。

信州の善光寺と同じく撞木造りの本堂は総欅造りで間口14間、奥行20間の大きさ。威容を誇る本堂を犯罪被害・火災から守っているのは、自主機械警備システムだ。導入のきっかけは夜間に発生した賽銭泥棒。防犯システムを設置してからも泥棒は現れたが、その都度、自主機械警備システムが威嚇、撃退し、被害は出ていないという。

2006年の本堂改修工事に際して、本格的な自主機械警備システムを導入。火災・小火を早期に発見できる炎センサー、侵入者を検知する赤外線センサー、大音量のマルチサイレンを追加設置し、防御力を高めた。「狙わせない仕組み」が、犯罪被害から寺社を守っている。

施工を手掛けたセキュリティハウス黎明(岐阜県多治見市、古賀政男社長)の担当者は「庫裡からのリモコンによる遠隔操作にも対応し、利便性を高めています。隠蔽配線で寺院の荘厳な雰囲気を損なわないように工夫し、ロウソクの炎などで誤作動しないよう炎センサーの調整に苦心しました」と話している。

同社は、京都市山科区のセキュリティハウス・センターが全国展開する防犯機器専門ネットワークに加盟。ネットワークには現在、全国の138社が参加している。

問い合わせはセキュリティハウス・センター「SHネットワーク運営本部」∥075(584)6600∥まで。

(写真説明)
「狙わせない仕組み」を施した本堂

(ルビ)
双蓮山
そう・れん・ざん
撞木
しゅ・もく
小火
ぼ・や

加盟企業専用ページはこちら