防犯対策

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メガソーラーの防犯対策

太陽光パネルを盗難・損傷から守り、新時代のエネルギーを確保する

太陽光パネルの防犯対策

2013年3月、茨城県のメガソーラー(太陽光発電所)建設現場で太陽光発電パネル138枚が盗まれる事件が起こりました。2012年7月より再生可能エネルギーの固定価格買い取り制度がスタートして以来、メガソーラーの建設が各地で活発化する一方、ソーラーパネルの供給は不足しており、転売を目的としたパネル盗難が多発しています。
万が一不審者に侵入され、太陽光パネルが盗まれたり破損されたりすると、エネルギーの生産性が低下する上、修理費用や新たなパネルの購入費が発生します。
侵入を早期発見し、適切な初期対応を行って損害を未然に防ぐためにも、状況やニーズに合わせて以下のシステムの導入をお勧めします。また複数のシステムを連動させることでより大きな防犯効果が期待できます。

また、2021年1月には千葉県内の太陽光発電施設で相次いだ銅製ケーブルの窃盗事件に関与したとして、解体作業員(72)ら60~70歳代の男3人を窃盗容疑で送検、被害総額は約1億4500万円に上る事件も発生しています。
捜査を終えた県警の発表によると、3人は2017年11月頃~20年8月頃、千葉、茨城、栃木など5県27市町で、太陽光発電施設を狙った銅製ケーブルの窃盗事件計228件に関与したとされ、3人とも容疑を認め、「人目につかず犯行が容易だったからやった」などと話しています。
銅の価格の高騰により、ケーブル盗難はここ近年増加傾向にあります。
太陽光パネルが設置されている場所が、比較的人目につきにくいことも、盗難の増加要因です。

送電用ケーブルの盗難防止対策

滋賀県内の大規模太陽光発電(メガソーラー)で2014年7月以降、銅製の送電用ケーブルの盗難が多発しています。県もメガソーラーの住所の公表を控えるなど対策に乗り出しているが、多くは人通りの少ない場所に立地し、敷地も広大なため、関係者は防犯対策に頭を悩ませています。
地面に敷設された太さ2センチのケーブル20本(計約2千メートル)がばっさりと切られ、持ち去られていました。犯人は施設を囲むフェンスを乗り越えて侵入したとみられます。
県警によると、2014年7月以降、計7施設でケーブルが盗まれ、被害総額は約3300万円に上ります。捜査1課は、犯人の狙いは銅線の転売で、目撃される可能性の低いメガソーラーの立地条件に目を付けたのではないかとみています。
メガソーラーの普及に力を入れる県は、ホームページにメガソーラーの住所と地図を載せていたが、事件を受けて休止しました。今後、設置場所を特定されないような掲載方法に見直すという事です。
県警生活安全企画課は「送電用ケーブルは重量があるため、犯人は複数で、運搬にはトラックなどを使っているはず。センサーライトや防犯カメラを設置するなどの対策を取ってほしい」と呼びかけています。

どうやって防ぐ?太陽光発電の盗難防止

すでに設置されている太陽光発電の設備の場合、最も盗まれるのがケーブルや電線です。貴金属である銅をねらって行われます。2014年の滋賀県で起きたメガソーラーの窃盗では、2.8km分ものケーブルが盗まれました。
また、工事中の場合、パネルや架台などもねらわれます。2013年、茨城県にあるメガソーラーの建築現場では、太陽光発電パネルが138枚盗まれる事件も起こっています。これらケーブルやパネル、架台など、盗難から守る対策が必要になってきています。

侵入防止四原則

まず、窃盗を行う者を、その場所に侵入させないことが前提となり、野立の太陽光発電設備など、侵入防止用のフェンスを設けることは必須といえます。そのうえで、窃盗を行う者の心理的な傾向から「侵入防止四原則」があります。

侵入防止四原則図

①目
窃盗を行おうとする者は、ほかの人の「目」を気にします。見られていることを意識させることが重要です。これは防犯カメラが有効です。
よく防犯カメラを犯人の見えないところから、記録するために設置しようと考える人もいるが、効果は低い。むしろ、窃盗犯がカメラに撮られていることを意識させる、見られていると感じさせるように設置することによって、効果が増します。またダミーのカメラで、窃盗犯を威嚇する方法もあるが、盗難対策に本気ではないと思われ、むしろ逆効果になる場合もあるので注意が必要です。
②音
これもほかの人の目を意識する窃盗犯の心理を利用したものだ。赤外線センサによって侵入時に声や音が鳴り、周囲に広く知らせることにより、窃盗犯の犯行を行おうとする気持ちをそぎます。
③光
窃盗を行おうとする者は、基本的に明るい場所を敬遠します。これは、侵入や犯行を見られることを恐れているからです。そのため、犯人が近づいたときにセンサで照明を点灯させ、なおかつ防犯カメラを意識させます。また音やフラッシュ光などで警告を発する「LEDフラッシュマルチサイレン」、などを行う設備を設置しておくと、犯人の犯行を行う気持ちを弱めることができます。
④時間
さらに、侵入に時間がかかることを窃盗犯は恐れる。場所によっては、フェンスなどにフェンスガードや有刺鉄線を設置するなどの対策により、侵入に必要以上に時間がかかると判断すれば、窃盗犯はねらう対象から外します。これら備えをしっかりと意識させ、窃盗の対象にされないようにすること、つまりねらわれないようにすることこそ、最大の盗難対策になります。

考えておきたい施工前からの盗難対策

竣工後の盗難対策は、以上のような内容をオーナーに提案できるが、問題は施工中の盗難です。
仮に運営においてしっかりした防犯対策後行われる予定でも、施工中に同様の対策が行われるケースはまれでしょう。そのため、施工する側も最低限の対策を講じておく必要があります。その際にヒントとなるのが、先ほどの「侵入防止四原則」です。
また、パネルや架台は設置前に盗まれることが多いため、搬入から設置までの工程を工夫するなどの対応も考えられます。

メンテナンスとセットで考える盗難対策

太陽光発電設備の設置場所の環境によっても、窃盗しやすい場所であると印象を与えることがあります。メンテナンスがなされておらず、架台周りの雑草が伸び放題になり、発電パネル上に鳥のフン害などの汚れが目立つような設備であると、めったに人が訪れない場所と見られ、窃盗しやすい場所との印象を与えます。逆に雑草などが常にきれいに刈り取られ、発電パネルも定期的に清掃されているような設備の場合、人が定期的に来ている場所として、窃盗がしにくい場所と認識されます。このため、太陽光発電の汚れや雑草の様子を確認する遠隔監視システムなど、防犯対策としても活用できます。このシステムでは、外周警備システムと連動してセンサが反応したことを知らせ、リアルタイムに遠隔地からスマートフォンやタブレットを使って確認ができます。

不審者を近づけない・侵入させない外周警備

不審者を近づけさせないためのフェンスセンサーには、次のようなものがあります。
いずれもセンサーが検知すると、LEDフラッシュマルチサイレンが光と音で威嚇撃退し、同時に監視室に通報します。

太陽光パネルの外周警備図

センサーケーブル:フェンスに取り付けると、フェンス網全体がセンサー化。よじ登ろうとしたときの振動を察知します。
テンションセンサー:フェンスや塀の最上部に設置。乗り越えようとしたときの荷重や、ひっぱりを検知します。
赤外線センサー:フェンスや塀の前に設置。上下段独立検知と、上下段同時遮光検知の2種類の信号で、フェンスの突破や乗り越え、ほふく前進等の通り抜けに対して警戒を実現。また、ソーラー電源型赤外線ワイヤレス侵入監視システムなら、広域範囲の侵入を監視ループ警戒と直線警戒の2種類の警戒方法で監視します。
感圧コードセンサー:外周フェンスや塀からの侵入を検知します。

この他、フェンスや塀の上部に設置して乗り越えを防止するフェンスガードもあります。

テンションセンサーの写真
フェンスセンサーの写真
赤外線センサーの写真

i-NEXTなら、 そこに行かなくても、「今」の状況をすぐに確認

メガソーラ、太陽光発電のいたずらや盗難など増加する犯罪を遠隔監視システムi-NEXTで遠くにいても安全対策

太陽光発電のパネルを守る問題は犯罪だけではありません。
鳥や動物たちの糞などの汚れ、太陽光パネルの周りの雑草の成長により発電の妨げになる問題もあります。

そんな時も遠隔から鮮明に一目で状況把握する事ができるのが遠隔監視システムi-NEXTの特長です。
150m先も、ズームで1円玉の傷までしっかりわかるので、太陽光パネルの破損も見逃しませんし、何よりも早期発見、速やかな初期対応の役に立ちます。

iPhoneとiPadでの遠隔監視画像

  • エネルギーの発電量がどこにいてもひと目でわかります。
  • 動物の影響(鳥の糞による弊害など)や雑草も早期発見可能です。
  • 設備異常が発生した場合、すぐに異常がわかります。
  • 太陽光パネル上のゴミも早期発見可能です。
  • 台風などの災害時にも遠隔から現状をリアルタイムに確認できます。
  • 早期対応することで、機会ロスを削減・防止することが可能です。
  • 外周警備システムと連動することで、侵入者などの様子をリアルタイムで音と動画で確認できます。
  • 様々なセンサーや周辺機器と連動することで更に安心が広がります。
  • いつでも・どこからでも現場をチェックし、タイミングロスを抑える

    太陽光パネルの遠隔監視画像

    太陽光パネルはゴミや落ち葉、鳥のフンがついていたり、野生動物等によって光を遮られると、十分にエネルギーの蓄積ができなくなります。遠隔監視システムi-NEXTは光学21倍ズームアップでパネルの表面やエネルギーの生産量を確認できるため、こまめにチェックすることでタイミングロスを減らすことができます。
    又、台風など災害時にも遠隔から現状をリアルタイムに確認することができます。
    もちろん侵入者や設備異常の早期発見も可能。突然のアクシデントによる損害を防ぎ、太陽光パネルの安定したエネルギー生産を支えます。

    遠隔監視システムi-NEXTとは

    導入事例動画


    太陽光パネルの保守管理にi-NEXTを使用しています。
    広範囲の敷地巡回も一瞬で状況確認できます。
    電力低下の原因となる太陽光パネルの汚れ、傷、雑草などの状況を動画でその場所に行かなくても確認でき、早期対応を図ることができます。

    外周警備システムとの連携

    不審者に侵入されないための外周警備システムとして、
    ■侵入検知システム
    ■防災検知システムなど

    を導入することにより、i-NEXTで監視中もしもの時にも威嚇撃退する事が出来ます。
    さらに自主機械警備システム「NEXT」との連携をする事により、i-NEXTから遠隔操作で防犯設備のON・OFFが出来たり、異状があった場合には管理者へ自動通報出来ます。
    詳しい太陽光発電の外周警備システムについては、こちらのメガソーラパネル(太陽光発電)のセキュリティをご覧ください。

    外周警備、赤外線センサー写真

    侵入するのを防ぐ外周警備システム(赤外線センサ-)
    敷地の中に入らせないのは防犯の基本です。

    外周警備、フェンスセンサー写真

    外周フェンスからの侵入者を検知し、警備を行うフェンスセンサーです

    外周警備、セキュリティキーパー写真

    外周警備にプラス「セキュリティキーパー」
    抑止力を発揮し、犯罪者に狙わせない効果があります。
    それでも侵入しようとして赤外線センサーが働くと、音声メッセージで警告。威嚇撃退効果があります。

    狙わせないための環境づくりイメージ図

    PTZカメラとフェンスセンサー等各種センサーの連動で素早いリスク対応が可能です。
    高精細な映像に加え、ズーム­アップが可能です。
    録画映像から侵入者を確認でき、早期対応が可能です。

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