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原油高の影響による石油製品の高騰で昨秋から連続したガソリンや灯油盗は、本格的な冬の到来とともに全国的な広がりを見せている。
被害を防ぐため、自治体や運送会社などは自衛に乗り出し、専門の防犯サービスを開始するセキュリティー会社も登場。しかし、被害に遭った人たちは「防犯対策にこれで完璧というものはないので…」と頭を悩ませている。
石油などの価格を調査している財団法人「日本エネルギー経済研究所石油情報センター」によると、昨秋には1gあたり143円だった大阪のレギュラーガソリンの値段は、昨年末には154円にまで高騰した。
値段と比例するように、”燃料盗”被害も、寒さの厳しい北国だけでなく全国的に拡大。
今月18日にも、三重県名張市のガソリンスタンドで、給油に訪れた男が代金を支払わずに逃走した。「入れ逃げ」して逮捕される事件があったばかりだ。
頻発する燃料盗に、被害者側も手をこまねているわけではない。
昨年10月、係留されていた漁船から給油用のガソリンが携行缶ごと盗まれる被害が頻発した和歌山県田辺市の漁港では、周辺に防犯灯や街路灯を増設。警察にも夜間パトロールを依頼した。

ここでは過去に、海上で給油しようとして燃料切れに気づいたケースもあっただけに、命ともいえる燃料を守ることに神経をとがらせている。
消防車からガソリンが抜き取られるという大胆な犯行の被害に遭った愛媛県宇和島市。
その後、市内の各消防団は盗難対策として車庫の入口に鍵をかけることになったが、
「普通は急な出勤に備えて鍵をかけないものですが、被害に遭ったので苦渋の決断です」
(同市消防本部)。被害者側の自衛策もギリギリの選択なのだ。
とはいえ、防犯対策が、実際に犯罪の抑止・犯人の逮捕に結びついた例もある。
千葉県旭市では昨年12月、重油を盗もうと男が農家のビニールハウスに侵入しようとしたところ、畑の周辺に設置したセンサーが感知、現行犯逮捕された。所有者の男性が、以前に作物の盗難被害に遭ったことを機に防犯システムに加入していたことが巧を奏した格好だ。
さらに、燃料盗が連続する事態を受けて、燃料に特化した防犯サービスを売りにするセキュリティー会社もあらわれた。
24年間、防犯システムを販売している「セキュリティハウス」(京都市)で、昨年末から燃料を対象にしたセキュリティーサービス「ガソリン・灯油盗難対策」を販売。
主に運送業者などからのニーズが高く、売り上げも好調で、人が近づくと点灯するタイプのライトやカメラなど防犯グッツも売れているという。
同社統括営業部、島田隆之課長(47)は「盗まれるという意識がなかったために、まだセキュリティーが甘いところも多い」と指摘。
「被害を生まないためにも早めの対策を」とアドバイスする。
同社は一般家庭でもできる”ガソリンドロ対策”として、
● ホームタンクに施錠付きのふたをつける。
● タンクが道路から見えないようにし、施錠する。
● 防犯灯をつけて、死角をつくらない
などの防衛策をあげている。
(写真 : 高値が続くガソリン。窃盗被害を完全に防ぐ決定打はなく、関係者は頭を悩ませている
=19日午後4時55分、大阪市浪速区 )
問合せは(株)セキュリティハウス・センター
本部企画室=電話 075-584-6600 へ。
ガソリン・灯油盗難対策
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