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狙われるお年寄りをガード 話し相手、相談・・・期待される寺社の役割
二〇一五年には六十五歳以上の高齢者が国民の四人に一人を占めるといわれ、超高齢化社会が進展している。独居老人の心のケアや高齢者の自立を支援する社会システムの整備など、今後の課題は山積みだ。少子高齢化は地域コミュニティーの低下にもつながるため、犯罪の温床になりかねないとも指摘されている。 こうしたなか、振り込め詐欺や悪徳リフォームなど、悪徳商法が後を絶たない。特に高齢者や女性など、社会的弱者を狙った悪質な犯罪が目立ち、大きな社会問題となっている。
高齢者を犯罪から守り、安全で暮らしやすい社会を構築するためには、老人の孤独感を取り除き、無防備や無関心を解消することが重要。無関心や孤独は、犯罪者に格好のつけこむ“スキ”を与えてしまうからだ。実際、振り込め詐欺などの被害にあった高齢者のなかからは、犯人について「親切に話を聞いてくれた」「親身に相談に乗ってくれた」といった声も聞かれるという。 高齢化社会の負の側面ばかりが大きくクローズアップされている現状にあって、地域ぐるみでの防犯意識高揚や情報の共有化は欠かせない。都市部においては「隣人の名前も知らない、顔も知らない」といった希薄な人間関係が当たり前になっているが、だからこそ、地域社会における寺社の役割が期待されているのではないだろうか。
一方では地震や台風など自然災害も多発している。“自己責任”ばかりが問われているような風潮ではあるが、地域社会の温かい交流や相互扶助の精神は、日本の良き伝統だったはず。地域のあり方について、一人ひとりが自問し再考する必要に迫られている。“だった”と過去形にしてしまうことのないように。 こうした観点からも、寺社か信仰を通じて地域社会の核となることが痛切に求められているといえ、この期待に応えることは、寺社が育んできた無形の伝統や文化を守ることにもつながるはずだ。
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