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危ないこの季節『油断ならぬ放火』 炎検知センサー導入も

さまざまなタイプの炎検知センサー |
空気が乾燥し火災が発生しやすいこの季節。冬は一年でもっとも放火による被害が多い時期でもある。
実際、放火による火災は毎年増加し、七年連続で火災発生原因の一位となっている。その比率は、放火の疑いも含めると約二五%にも及ぶ。
神社・仏閣に限ってみても、放火による被害は決して小さくない。
消防庁防災情報室の調べによると、平成十五年の一年間に神社・仏閣で発生した火災は百三十七件。被害額は九億五千七百八十二万四千円に達する。内訳は放火によるもの二十八件・約五千六百五十万円、放火の疑いが三十六件・約二億円、原因が不明なもの二十五件・約五億三千万円などとなっている。
また、寺社のほとんどは木造建築のため、気づいた時には手がつけられないといったケースも多い。重要文化財はもちろん、大切な仏像や神体、過去帳などに被害が及ぶとなると、損害は補償できないものばかりで、その損害は計り知れない。
現在、消防法により神社・仏閣には火災感知器やスプリンクラーの設置が義務づけられているが、感知器が作動した時にはある程度火の手があがってしまっているのが現状といえる。
そこで、被害を最小限に抑えるうえで重要なのは、未然に火災を防ぐこと。最近になって「炎検知センサー」や「防災用センサー」などの導入事例も増えている。
炎検知センサーは、炎に含まれる紫外線を検知・警報する機器。十メートル先にある約七センチの炎を検知できるものもあり、火の手があがる前の対応が可能になる。一方、防災用センサーは、熱や煙、ガス、一酸化炭素などを検知、音声やブザーで警報を発する仕組みになっている。
また、炎検知センサーには自動的に“禁煙”や“火気厳禁”といった音声メッセージを発する機種もあり、人けが少なく燃えやすいものを置いてある場所などに設置すると効果的だ。
屋外設置用に防水加工を施したものから屋内用まで、多様な用途に応じたさまざまな機器が、各社から発売されており、導入先の寺社からは設置による抑止効果を評価する声も聞かれるという。
放火など火災から寺社を守るためには、燃えやすいものをできる限り屋外に放置しないといった予防策だけでなく、機械警備の導入も充分な効果が期待できる。炎検知センサーや防災用センサーなど各種検知器のほか監視カメラ等を併設するといった手段で、総合的に防犯効果を高めることもより効率的といえる。
それぞれの実情に応じ有効な火災・放火対策を導入し、火はおろか煙さえ立たないような対策を講じたい。
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