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| 05.10.05 中外日報(10月5日付 人生ジャーナル) |
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観光・参拝装い下見 狙われる無住寺 一体5〜10万円“手ごろさ”物色
盗難や放火など、神社仏閣を狙った悪質な犯罪からどう身を守るか。治安の悪化が全国的に指摘されるなか、寺社もまた防犯と正面から向き合わなければならない時代にきている。しかしながら、寺社は信徒や観光客らに広く開放されているケースが多いだけに、多くのジレンマを抱えているのが現状だ。
本連載「寺社を守る〜セキュリティーの現場から〜」では、防犯業界の現場に取材し、過去の事例やデータなどをもとに、有効な防犯対策を探っていきます。
治安の悪化は寺院、神社も例外ではない。特にここ数年、仏像や神像が盗まれる被害が急増している。
盗まれるのは重要文化財だけと思われるかもしれないが、被害の大半は文化財の指定を受けていない。盗みやすく売りさばきやすいことが原因のようだ。また、被害に遭うのは無住寺が多く、盗難被害に気づくまでにほぼ半数で三日以上、最長では約二ヵ月経過していたケースもある。
盗品の情報は通常、警察から古美術業界に通知される。ある古美術商は「寺社管理者がすぐに犯行に気づき、仏像等の写真や寸法など詳細内容を警察に届け出れば、見つかる可能性も高くなる」と指摘する。盗品だと分からずに購入する例もあり、古くて状態が良ければ一体五万円から十万円程度で買い取ることが多いという。古美術として海外に売り渡され、海外で価値が出る物も多いのが現状だ。
一万、盗まれた重要文化財の写真が新聞で報道されたため売りさばくのをあきらめ、寺から離れた場所に放置したというケースもあった。
犯人は、観光客や参拝者を装って寺社の写頁を撮影、目星をつけてから窃盗に入る場合が多い。“下見”を充分に行なうのである。 その際、犯人が見るのは寺社の防犯意識。ロックが二重か破壊しやすいかといった施錠方法だけでなく、扉や窓など侵入経路は人目につかないか、人通りは多いか、などである。
その点、寺社は誰にでも開放されている場合が多く、格好のターゲットとなりかねない。樹木に囲まれ道路など外部からの見通しも悪く、夜間には暗がりがあるからだ。
逆に言えば、窃盗犯が最も恐れるのは“人目につく”こと。侵入者に対して建物への侵人前に侵入検知を知らしめ、あきらめさせることが最も大切だろう。
侵入に五分以上かかると七割が犯行をあきらめるというデータもある。時間稼ぎとして窓や扉、錠前の強化・追加を図るのも一定の効果があるし、何より防犯意識が高いことを侵入者に知らしめることが重要である。
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