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ビニール傘を持ち去った場合、実際に検挙される可能性は?

病院にあったビニール傘を持ち去ったところ、被害届を出されてしまった。逮捕されるかもしれない――。このような投稿が5月中旬、インターネット掲示板に書き込まれて、話題になりました。

投稿した人は、治療でおとずれた病院で、ビニール傘を盗んだという。その後、傘の持ち主が被害届を出したため、警察に呼び出された。投稿者はシラを切ろうとしましたが、防犯カメラに映っていたそうで「逮捕されるかもしれない」と不安な心情を打ち明けています。

投稿者のように、自分のビニール傘がなくなっていたために、他の人のを持ち帰ったという人は少なくないかもしれない。投稿者も「ビニール傘盗まれたくらいで怒るのは理解できない」「何回も盗まれているんだからその分盗んでチャラ」などと主張しています。

日本の法律上、他人のものを盗んだら、窃盗罪に問われます。
今回のように、ビニール傘を盗んだ場合も罪に問われるのでしょうか。
また、実際に検挙されるようなことはあるのでしょうか。

●貴重品かビニール傘かで、犯罪の成否に変わりはない

「盗んだものが、貴重品かビニール傘かで、犯罪の成否に変わりはありません」

「窃盗罪は、他人の『占有』するものを盗んだ場合に成立します(刑法235条)。

今回のケースは、病院でビニール傘を盗んだということです。この場合、傘の持ち主か、あるいは病院がその傘を『占有』していることになります。したがって、窃盗罪が成立します。

一方で、電車の座席や網棚のように、一般人の立ち入りが自由にできて、管理者よる管理が十分に及んでいないような場所に置き忘れたものについては、他人の『占有』が否定されて、窃盗罪は成立しません。ただ、この場合は、『占有を離れた』他人のものを横領したことになり、占有離脱物横領罪が成立します(刑法254条)。

他方で、公道や駅の待合室・ホーム、バスの停留所、デパートのベンチなどの公共的な場所に放置されたものについて、持ち主がまだ時間的・場所的に離れておらず、持ち主がすぐに取りに戻ったような場合、まだ『占有が継続』していたとして、窃盗罪がみとめられた例もあります」

結論として、今回のようにビニール傘を盗んだ場合、窃盗罪が成立するということです。

●「負の連鎖」を断ち切るべし

だが、ビニール傘を誰かに持ち去られて、よく似た別の傘を持ち帰るという人は少なくないかもしれません。この場合も罪に問われるのでしょうか。

「もし、自分の傘ではないと気づいていた場合、『故意』に盗んだことになり、窃盗罪が成立します。

一方で、自分の傘だと勘違いして持ち帰った場合には、犯罪の『故意』がないということになり、持ち帰った行為について、窃盗罪は成立しません。

ただし、勘違いして持ち帰った場合でも、あとになって他人の傘だと気づいたのに、自分の物のように使い続けたとしたら、あらためて占有離脱物横領罪が成立することになります」

では、実際に検挙されるようなことはあるのだろうか。

「法律上の犯罪が『成立』することと、実際に検挙されて『罪に問われる』かどうかは、少し別の話になります。放置されたビニール傘を盗んで検挙されるケースは、実際にはほとんどないでしょう。

しかし、現行犯で持ち主に捕まったり、警察に通報された場合や、ストーカーや嫌がらせなどで特定の個人を狙った悪意のある場合、いつも同じ場所で常習的に盗んでいる場合などは、警察から注意や警告を受けたり、ケースによっては逮捕・勾留されて刑事罰を受けることになる可能性もあります。

いずれにせよ、雨の日に傘が盗まれるとイヤな気分になるものです。だからといって、自分も、他の人の傘を盗むのでは、イヤな気分の連鎖が止まりません。そんな『負の連鎖』を断ち切って、いっそのこと雨に濡れたほうが気分は晴れやかになるかもしれません」
<弁護士ドットコム 5月22日(日)6時57分配信より>


盗んだら罪に問われるというのは当たり前の考え方ですが、それすら持っていない人が多いことに驚きます。


自分は何回も盗まれているから1回ぐらい他の人のものを盗んでもいいだろう、それでチャラになるというのは、単なる自分勝手な考え方です。

何回も盗まれている人もいるかもしれませんが、1回も盗んだことがない人がほとんどだと思います。

また、何回も盗んだことがある人は、自分は1回も盗まれたことはないという不公平な場合もあるでしょう。

そういう人はいつか痛い目にあうはずです。


自分が人のものを盗むことによってその人が不快な思いをするということを認識すべきです。

また、盗んだものの金額、被害金額の大きさで罪が重くなる、軽くなるということがあってはいけないと思います。

安いものだから盗んでもいいでしょう?それで訴えることはないでしょう?という考えは改めるべきです。

常習窃盗犯のおかしな欲望 「テナントビルを見ると泥棒したくなる」

京都・兵庫など2府4県で事務所荒らしを繰り返したとして、京都府警は12日、窃盗や建造物侵入などの容疑で、大阪市東淀川区の自称飲食業の男(77)=窃盗、建造物侵入罪などで公判中=を逮捕・送検し、捜査を終結したと発表しました。
府警によると、男は、「テナントビルを見ると泥棒したくなる」などと容疑を認めています。
府警は25件の犯行を裏付け、被害総額は約793万円相当(うち現金被害約762万円)という。

府警によると、男は、平成24年2月~27年12月、京都や大阪、兵庫など2府4県で、会社の事務所のドアをバールなどでこじ開け侵入し、現金などを盗む犯行を繰り返していたという。

府警は1月、盗んだキャッシュカードを使って現金を引き出したとして、男を逮捕しており、逮捕後の供述などから、犯行を裏付けました。
<産経新聞 5月12日(木)20時17分配信より>


この泥棒の欲望や心理状態は理解できませんが、テナントビルを見ると泥棒したくなる、ということはそれだけテナントビルが泥棒にとって魅力があるところということになります。

ビル自体の防犯対策の内容であったり、色々なテナントが入っていることから、ここが駄目ならあっちというように移動が早い、また、現金を置いているところが多いという点も共通しているのかもしれません。

ビルの共用玄関をオートロックにする、人の出入の多そうな箇所のみに防犯カメラを設置するなどビルのオーナーがビルを守るための防犯対策を講じることはありますが、各テナントの防犯対策はそれぞれに任せているというところもあると思います。

店舗が入っているテナントビルの場合は、お客さんが自由に出入りできるのは当然ですから、営業時間中に防犯センサーで警戒することはまずないでしょう。
お客さんを装ってビルに入り、営業していない店舗に侵入するということも考えられます。

色々な泥棒が存在しますが、この泥棒はテナントビルは入りやすいと考えているようですから、テナントビルに入られている方は防犯対策をもう一度見直すべきでしょう。

犯罪予測システム アメリカでは2011年から広く実用化

近年、防犯や治安維持などの観点において注目を集めている新技術に、犯罪予測システムというものがあります。

これは「過去に犯罪が多発してきた場所」「過去に犯罪を犯した人物の居住地区」「街灯の多さ」「バーやナイトクラブの有無、およびその営業時間」などのビッグデータを元として犯罪が起こりやすい場所や時間帯を予測しておき、そのポイントにおいてパトロールなどの警備を重点化することで犯罪を未然に防いだり、犯罪が発生した場合には警察官が直ちに現場に向かうことができるようにしておいたりするというものです。

アメリカでは既にこうしたシステムは2011年頃から広く実用化されるようになってきています。
サンタクルーズ市警ではサンタクララ大学やカリフォルニア大学ロサンゼルス校と提携をし、これまでの同市内での犯罪データを提供することにより、同大学で研究が進められていた犯罪予測システムの実用実験に協力をしてきました。

サンタクルーズ市警の所有するパトカーや白バイにはパソコンが搭載されており、事件の現場において警察官が直接データに上書きをし、アップデートをしていくようになりました。
その結果として生み出されたのが「PredPol」というサービスです。

PredPolはWebベースのサービスであり、犯罪の種類ごと、それらが昨日までどこで発生をし、今日はどこで発生をしそうなのかということを地図上に表示します。
サンタクルーズ市ではPredPolを活用した結果、2年間で犯罪発生率を17%減少させることに成功しました。
またロサンゼルス市警ではこのPredPolを12年に導入したところ、ベテラン刑事やアナリストなどの専門家のおよそ2倍の精度で予測をすることに成功しました。

また、日本においても現時点ではごく一部であるものの、同様の犯罪予測システムを活用する動きが出始めています。
京都府警では15年の10月から過去10年の窃盗やわいせつなどの犯罪統計をビッグデータとして活用し、犯罪が起こりそうな場所、時間帯を予測します。
同府警ではロサンゼルス市警などを視察し、システムのさらなる活用を進めていく見込みです。
<エコノミックニュース 5月14日(土)21時25分配信より>


アメリカでは2011年ごろからすでに実用化されている犯罪予測システムが日本でも実用化されそうです。

分析を行い、事前に犯罪多発地域に警察官を配備する。
仮に犯罪が発生してもすぐに対処する、または犯罪が起こる前に犯罪者が犯行を思い留まる効果などが期待されます。

どこでどの時間帯どのような犯罪が発生したかの詳細データは警察であれば自然と集まります。
全国の情報を共有し犯罪の傾向を分析すると共に、地域ごとの詳細データから犯罪予測を行うことで、犯罪者にとっては犯罪が起こしにくい環境ができあがります。

同じ地域、同じ業種に対して、同じ手口で犯行を継続することが難しくなります。
犯罪が起こっていない地域や時間帯、犯罪予測システムの裏をかき続けなければならなくなります。
これは犯罪者にとっては非常に面倒で大変なことでしょう。

一つ懸念されることは、この犯罪予測システムが犯罪者に悪用されることです。

この犯罪予測システムを使うことができる警察関係者やシステムの開発者などが犯罪者にこのシステムの情報を流す。
犯罪者自身がこのシステムを使い、警察が予想する場所と違うところで犯罪を行う。

アメリカでは違法薬物の捜査において、売人がどの場所で取引が行われるかの情報を自ら流し、そこに警察が向かっている間に別の場所でさらに大きな別の取引を行うという手法もあるようです。

犯罪者と警察とのイタチゴッコは続きますが、何も対策をしなければ犯罪者が自由に犯行を続けられるだけです。
防犯対策としては必要な試みでしょう。

観賞用多肉植物盗難多発 1株100万円以上の売買も・・・

鑑賞用の多肉植物「ハオルシア」を狙った盗難被害が、昨年8月から4月にかけて少なくとも全国6府県で十数件相次いでいることが6日、日本ハオルシア協会(愛知県豊川市)への取材で分かりました。
高値で取引される中国への輸出を目的に窃盗グループが犯行を繰り返しているとみて、捜査関係者が調べを進めています。

同協会によると、全国の愛好家や栽培業者の被害総額は推定で十数億円規模に上るという。
静岡県内では、富士宮市のほかに静岡市葵区、藤枝市で計5件の被害を確認しています。

いずれも夜間にビニールハウス内に侵入するか外壁を破り、数百本~千数百本の苗を持ち去る手口。監視装置を導入したものの、死角から侵入したケースもあったようです。

ハオルシアは、南アフリカ原産の小型植物。
近年、中国の富裕層を中心に人気が高まっており、取引相場は10年前の10倍以上に高騰しています。
主にインターネットオークションを介して取引され、1株100万円以上の高値で売買されるものもあるという。
<@S[アットエス] by 静岡新聞 5月7日(土)7時50分配信より>


農作物の収穫シーズンになると様々な農作物や果物の盗難事件が発生しますが、観賞用の植物もターゲットになっているようです。

品種等によって異なるでしょうが、1株100万円以上で売買されるものもあるようです。
テレビなどで紹介されることもありますが、盆栽で数千万円以上の価値があるものもあります。

高齢化社会が進み、個人の趣味も多様化し、色々な分野でそれぞれの愛好者がいます。

一般的な価値と愛好者の間での価値には大きな開きが発生している場合がありますが、犯罪者にとってはそこが狙い目です。
一般的にはそれほど価値がなさそうなものでも一部の人にとっては価値が高いというものを盗もうと考えます。

こんな物を盗まれないだろう、これは価値がないだろうという考えは、時代や環境、状況の変化によって変わることがあるということを認識しておくべきです。

茨城 自宅から現金5100万円入りアタッシェケース盗難

14日午後1時35分ごろ、茨城県ひたちなか市勝倉に住む無職の男性(84)が、自宅1階から現金約5100万円の入ったアタッシェケース1個と預金通帳2通がなくなっていることに気付き、男性の長女が110番通報しました。
1階玄関近くの掃き出し窓が割られ、鍵が開けられていたため、県警ひたちなか署は多額窃盗事件として調べています。

同署によると、男性は長男夫婦と孫の4人暮らし。男性は朝から長女と病院に行っており、残りの3人は仕事に行っていて不在だったようです。
男性が最後にアタッシェケースを確認したのは、10日午前9時ごろという。
<産経新聞 4月14日(木)21時31分配信より>

自宅から5100万円という大金が入ったアタッシェケースが盗まれました。

一般住宅で5000万円もの現金が置かれていることに驚きましたが、被害に遭われた男性が84歳ということから、高齢者が自宅に大金を置いていることは珍しくないことが分かりました。
この被害者に限らず、昔の人ほど銀行を信用せず、自宅の方がより安心、安全と信じている人もいるのかもしれません。

高齢者宅=現金があるという図式が成り立つと、泥棒にとってターゲットが選びやすくなります。

その家の住人が高齢者だけかどうかは、一戸建て住宅の場合、下見の段階で分かります。
高齢者だけで3人以上で暮らしていることは少ないでしょうから、ほとんどの場合1人暮らしもしくは夫婦2人のどちらかです。
2人で外出したことを確認すれば、その時点で家の中は無人ということになります。

無人で家の中には現金がある可能性が高いとなるとまさに絶好のターゲットです。
しかも高齢者相手ですから、余程の相手でなければ抵抗されませんし、捕まえられることなく容易に逃走できると考えるでしょう。

今後、高齢者がさらに進む日本では、高齢者宅の防犯対策を真剣に考えなければならなくなるでしょう。

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