9日午前、広島市内でタクシー運転手が公園のトイレを利用している間に車と現金を盗まれました。
同様の事件は先月末から相次いでおり、これで3件目。
被害があったのは広島市中区大手町の公園前の路上で、9日午前6時ごろ、公園のトイレを利用した67歳の男性運転手が停車していた場所に戻ると、その場からタクシーがなくなっていました。
タクシーは約400メートル離れた路上で見つかりましたが、車内にあった現金約2万円は盗まれていました。
運転手はタクシーから離れる際、ドアをロックしていなかったようです。
広島市内では同様の事件が先月29日から3件相次ぎ、合わせて3万3000円が被害にあっています。
警察は同一犯の可能性もあるとみています。
<日本テレビ系(NNN) 7月10日(木)19時31分配信より>
会社の財産(現金・タクシー)を自分が預かっている・管理しているという責任感・自覚があるかどうかが分かる事件です。
おそらく多くの人が自分の財産や持ち物をなくす、盗まれるより、自分が管理している間に会社の物をなくす、盗まれる方が嫌だと感じる人が多いのではないでしょうか。
自分の物であれば、個人の責任で済みますが、会社の物となると個人の責任だけではどうしようもない場合があります。
社内での評価を下げたり、最悪の場合、停職や免職となる可能性もあります。
お客様から預かっている物や顧客情報などの場合、二次的な被害が拡大する恐れもあります。
イメージを損なうこともあるでしょうから、単なる金額的な被害に留まらりません。
今回の被害者が責任感に欠け、自覚がないかどうかは分かりませんが、短時間なら大丈夫だろうという油断や隙は少なくともあったのでしょう。
犯罪者を最も喜ばせる弱点となってしまいます。
また、タクシーが盗まれるとは考えてもいなかったのかもしれませんが、冷静に考えれば、車内にはつり銭も用意していますし、その日の売上金が積んでいます。
運転手が食事やトイレ休憩で車外に出る際、それらを全て持って出ているとは思えません。(そうすべきなのかもしれませんが)
泥棒が好む・狙うポイントは十分にあったと思われます。
それらのポイントをいかに減らせるか、なくすことができるかが重要です。
24時間営業のスーパーで深夜勤務のパート従業員らが共謀し、大量の食料品などを盗んだとして、奈良県警橿原署は5日、男女4人を窃盗容疑で逮捕しました。
パート1人がレジに立っている時間帯に、商品1、2点だけをレジ打ちして他の商品を会計せずに通す手口で、パート2人は「100回くらいやった」と供述しているという。
同署によると、奈良県橿原市出合町、パート従業員の女(42)▽同市内膳町4、パート従業員の女(52)▽同市上品寺町、無職の女(48)▽同市内の無職少年(15)の4容疑者。
いずれも容疑を認めているという。
逮捕容疑は、4人は共謀し5日午前2時55分ごろ、女(42)、女(52)が勤務する同市内のスーパーで、米や肉、洗剤など276点(計8万6042円相当)を盗んだとしています。
同署によると、女(42)、女(52)がシフトに入った時に商品が多数無くなるのを不審に思った店側が、保安員らを配置して警戒。
5日は女(42)が午前2時から1人でレジ係に入っていました。
両容疑者は今年2月まで働いていた別のスーパーでも同様の手口を繰り返していたと供述しており、同署は余罪を調べています。
<毎日新聞 6月5日(木)22時55分配信より>
その店には防犯カメラはついていなかったのでしょうか?
それともカメラの死角をうまく利用し、カメラに映らない、記録に残らないように犯行を行なったのでしょうか?
しかも今回が初めての犯行ではなくこれまでに100回くらいやったという供述があります。
100回も同じ手口で盗まれていた店側からすればなめられたものです。
今回の被害品目が276点、被害総額が9万円弱ですから、これだけの商品無くなったのか、盗まれたのか分からないという状況になれば、大きな問題に発展するのが普通です。
平均するとどのくらいの被害金額だったのかは分かりませんが、定期的かつ大量に無くなっていたのは事実でしょう。
これまで捕まらなかったのが不思議です。
それほど店側の認識が甘かったのでしょうか。
言い方は良くありませんが、商品を1点・2点をびくびくしながら万引きする犯人が可愛く見えてきます。
勤務のシフト内容を確認すれば、同じ店員の組み合わせのときに限って紛失(窃盗)事件が発生していたのかが分かったはずです。
外部から侵入した形跡がない場合は、勤務先の従業員、出入り業者など内情に詳しい者の犯行を疑うのが自然です。
従業員が良からぬ考えが思い浮かばぬよう、雇う側も防犯カメラや入退出履歴確認、商品の在庫管理などしっかり行なわなければなりません。
勤務する衣料品販売店から売上金約300万円を盗んだとして、いわき東署は20日午後5時、盗みと建造物侵入の疑いで、いわきの会社員の男(23)を逮捕しました。
逮捕容疑は昨年11月24日午後10時ごろ、勤務している同市鹿島町の衣料品販売店で、事務所に設置された金庫から売上金約300万円や伝票などを盗んだ疑い。
同署によると、男は一度退社した後、営業時間外の店に侵入しました。
逮捕時まで同店に勤務していたようです。
<福島民友新聞 5月21日(水)11時8分配信より>
窃盗事件が発生し、外部からの侵入の形跡がない場合、まず疑われるのが内部の事情に詳しい者の犯行です。
現従業員、元従業員、出入り業者(配達員、清掃員、警備員)などが考えられます。
今回逮捕された男は、勤務先の衣料品販売店から売上金約300万円を盗みました。
一旦退社し、その後営業時間外に無人の店舗に侵入したのでしょうか。
その侵入方法が、泥棒が扉やガラスを破壊して侵入するような方法ではなかったからなのか、内部犯行を疑われ結果として逮捕されました。
被害に遭ってしまった店舗の詳しい状況は分かりませんが、男が犯行に及んだには及んだだけの事情があったかもしれません。
例えば、売上金があまりにも無造作に保管されている、商品の在庫管理がずさん、防犯センサーや防犯カメラが設置されていない、自分一人の無人の時間帯が多いなど。
つまり、自分が犯行を行なっても、最終的には見つからない、捕まらないのでは?と思わせる事情が存在しているのは確かでしょう。
そのように思わせてしまうのはもちろん本人の都合や責任ではありますが、そう思わせないようにするのも店舗側の対策として効果があることでしょう。
悪い考えが起きないように、防犯カメラで店内をしっかり監視、映像の記録するというのも一つの対策です。
そこで働く人からすれば少し窮屈な感じはあるでしょうが、万が一の強盗対策にも役立ちますから、安心・安全対策にもなります。
兵庫県警伊丹署は1日、地域3課の男性巡査(20)のロッカーがこじ開けられ、警察手帳が盗まれたと発表しました。
同署は窃盗事件として捜査しています。
発表によると、巡査は4月29日午後、同署4階更衣室のロッカーに警察手帳を入れ、施錠して帰宅。
1日朝に出勤した際、ロッカーの扉の上部が壊され、手帳がなくなっているのに気付いたという。
更衣室には約100人分のロッカーがあり、別の署員1人のロッカーにもこじ開けようとした跡がありました。
手帳が悪用されたとの報告はないという。
副署長は「署内でこのような事案が発生し、誠に申し訳ない」と話しています。
<読売新聞 5月2日(金)15時16分配信より>
警察手帳と言えば、ドラマの見過ぎかもしれませんが、警察官の身分を証明するために使われている最も一般的なものでしょうか。
犯罪が発生し、現場付近を捜査する際、付近の住民に「こういう者ですが」と警察手帳を出して一軒一軒訪問するシーンを思い出します。
現物を見たことがない人からすれば、警察官の証明としては十分効果があるでしょう。
例えば、お宅の銀行口座から不正にお金が引き出されているかもしれませんから、通帳とカードを私に預けて下さい、と警察手帳を持った犯罪者がやって来たらどうでしょうか?
普通に考えればおかしい、怪しいと感じるかもしれませんが、警察手帳を見せられたら何もしていないのに緊張し、そして自分が犯罪に巻き込まれたかもしれないと考えて動揺してしまうのも仕方がありません。
犯罪者このように心理状態を巧みに利用し、犯罪につなげようと考えます。
また、犯罪から市民を守るための警察が侵入を許し、そして窃盗被害に遭うということも問題でしょう。
ロッカーは施錠されていたようですが、盗まれてしまいましたでは市民は納得しないでしょう。
手帳を盗んだ犯人は捕まりましたが、再発防止策が必須です。
18日夜、福岡県新宮町で、駐車場に止めていた車の中から、現金400万円などが入ったバッグがなくなっているのが見つかりました。
警察は窃盗事件として捜査しています。
18日午後9時頃、福岡県古賀市の幼稚園経営の女性から「現金400万円が入ったバッグを盗まれた」と警察に通報がありました。警察によると女性は福岡県新宮町三代の飲食店駐車場に1時間ほど車を止め、バッグは車の中に置いていたという。
車にはドアのカギを開けたような跡があるということで、警察は窃盗事件として捜査しています。
<日本テレビ系(NNN) 4月19日(土)14時36分配信より>
駐車場に止めていた車の中から、現金400万円入りのバッグが盗まれてました。
被害者が現金400万円をなぜ持っていたかは不明ですが、金融機関から現金を引き出したのを確認し、その後をつけて駐車するのを待って犯行に臨んだ可能性もあります。
そこまで計画的ではなかったとしても、駐車場に待機し、誰か獲物が来るのを待ち構えていたかもしれません。
もしそうなら絶好の獲物を捕まえたことになります・・・。
現金400万円入りのバッグを置いたまま、飲食店で食事をするというのは危険で無防備な気がします。
しかも午後9時という時間帯を考えると、暗闇にまぎれて犯行がしやすくなります。
女性からすればまさか盗まれとは思わなかった、という心境でしょうか。
金融機関のATMや窓口で現金を引き出し、建物から出た後、駐車場で被害に遭うという事件も実際に発生しています。
建物内は防犯カメラが完備され非常にセキュリティ性が高いことは皆知っているのでしょう。
テレビや映画などで銀行強盗のシーンがありますが、現金を盗むことに成功し、その後うまく逃げられるという場面はほとんどありません。
うまく逃げられても防犯カメラの映像などから結局は逮捕されることがほとんどでしょう。
テレビや映画の中だけでなく、実際に金融機関内のセキュリティが高いことも知られています。
ただ、建物内はセキュリティが高いのは事実ですが、一歩建物の外に出るとどうでしょうか?
駐車場内に防犯カメラがついているところはそう多くないと思います。
金融機関としても、建物内で起こる被害は自分の被害として考えるため、防犯対策もしっかり考えます。
ただ建物の外の被害は、自分の被害ではないことが多いため、つまり預金者、顧客の被害であるため、そこまで真剣に防犯対策を考えないのでしょう。
自分の身は自分で守るしか方法はありません。