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犯罪手口

新しい窃盗手口? 新しいごみ捨て場を確認して下さい、家の外に誘う

「ごみ捨て場の場所が変わりました」と言って案内するふりをし、住人が家から出た隙に共犯者が侵入して金品を盗む新手の窃盗(詐欺盗)が今年、県内で頻発していることが16日、県警への取材で分かりました。
野田市など複数の市で少なくとも十数件発生しています。
捜査関係者は「今まであまり聞いたことがない知能犯的な事案。十分に気をつけてほしい」と注意を呼びかけています。

捜査関係者によると、市役所職員などを名乗る人物が一般の戸建てや店舗、アパートを訪問し、住人を外に誘い出します。
訪問してくるのは若い男や女のケースが多いという。

先月7日に印西署管内で発生した事案では、20代とみられるスーツ姿の男が市役所職員を名乗り訪問。
「ごみ捨て場が変更になった。確認してください」などと80代の女性を誘い出している間に、何者かが約3万円を盗んだ。同管内では同28日にもスーツ姿の20代とみられる女が同様の手口で70代の女性を外出させ、その間に何者かがかばんを盗む事件がありました。
いずれも住人の外出は5~15分程度でした。

佐倉署管内の3市町でも被害が確認されています。
3月31日午後3時ごろ、八街市のアパートに市役所職員を名乗る30歳くらいの女が訪れ、1人で自宅にいた男性(68)を「ごみ捨て場が変わるので、現在の場所を案内してください」と外に誘い出しました。
男性の財布からは現金約4万7千円が抜き取られました。

4月21日には酒々井町の戸建て住宅の女性(76)が、同28日には佐倉市のアパートの女性(43)が、いずれも20~30歳くらいの役場職員を名乗る女に同様の手口で誘い出され、それぞれ8千円と、6千円の入った財布を盗まれました。

茨城県警によると、同県でも今年はこれまで8件、昨年は7件の同様の被害が確認されているという。
手口が酷似しており、同一犯の可能性もあるとみられています。
<産経新聞 6月17日(水)7時55分配信より>


自宅を訪問し、ごみ捨て場が変わったので確認して下さいと家の外に誘い出し、その間に共犯者が家の中に侵入し、現金を盗み出すという手口です。
ターゲットは高齢者が多く、犯人の顔や特徴を覚えていないだろうというのが犯人の読みかもしれませんが、自宅を訪問し、外に呼び出し、10分程度会話をする訳ですから、かなりリスクの高い手口のように思います。
あまり頭の良い犯人ではなさそうですが、これまでに15件も同様の被害が発生しているようですから、注意が必要です。

防犯カメラの設置というと、事務所や店舗に設置するというイメージが強いと思いますが、一般住宅でも玄関や屋外に設置し、不審者対策、違法な訪問販売業者対策、不法侵入者対策としても活用できます。
また、防犯カメラが設置されていることで、犯罪を企てる者がいたとして、ここはやめておこうと抑止力を発揮する可能性があります。

一般住宅での防犯カメラ普及率もいずれ高くなると思います。

ストリートビューで標的探し下見 窃盗グループ14人逮捕

インターネット上で街並みの画像が見られるグーグル社の「ストリートビュー」で下見した電気設備会社から銅線を盗んだとして、兵庫県警は18日、同県高砂市に住む建設作業員の男(20)=事件当時19歳=ら19~43歳の男14人を窃盗や建造物侵入の疑いで逮捕・送検したと発表しました。
2013年11月~昨年5月に同県加古川市や高砂市などで計57件総額約2300万円相当の被害を裏付けたという。

送検容疑では、建設作業員の男は昨年1月下旬、加古川市内の電気設備会社の倉庫に侵入し、銅線185点(約130万円相当)を盗んだ、などとしています。

県警によると、全員が容疑を認め、銅線は換金して生活費などに充てたという。
遊び仲間や建設現場での知り合いで、主に2~5人のグループに分かれてレンタカーを使い、深夜に盗みを繰り返していました。

男らは、ストリートビューを使って「電気会社」のキーワードで検索し、盗みに入る電気設備会社の倉庫などを下見していた。
<毎日新聞 2月18日(水)20時37分配信より>


ストリートビューを使ってターゲットの下見というのは一昔前の手口としては考えられませんでした。
インターネットが普及したこの20年ほどで犯罪の手口も大きく変わりました。
ただ、変わらないことは事前に下見を行ったうえで犯行に及ぶという点です。

例えば、侵入しようと考えていた会社のすぐ近くに交番や警察署があったとしたらどうでしょうか。
窃盗どころの話しではありません。

また、非常に人口密度の高い場所だとしたら、人通りの多い場所だとしたらどうでしょうか。
建物の中に侵入しようと窓ガラスを割る、扉をこじ開けるなどもし大きな物音を出したら一発で周囲に気付かれてしまいます。

その泥棒側のリスクを軽減してくれるのが現場の下見です。
自分にとって都合の良い環境を選んでターゲットとするのです。
そうすることで、成果を上げる可能性は高まりますし、自らが捕まる可能性は低くなります。

その習性を利用するのが防犯システムの導入です。
防犯システムが導入されているのが外から見ても分かると、ターゲットに選ばれにくくなるのは明らかです。

防犯システムが作動し、結果として泥棒が捕まるという直接的な効果より、この抑止力と呼ばれる泥棒が犯行を思い留まる効果の方が実は高いと言えるかもしれません。

ゴルフ場でスキミング 255人の偽造カード作成、2億円引き出し

ゴルフ場で利用客のキャッシュカードの磁気情報を盗み取って偽造カードを作成し、預金を引き出したとして、警視庁と広島など4県警の合同捜査本部は、窃盗容疑などで、東京都足立区花畑、自称建築作業員の男(39)ら中国人の男3人を逮捕しました。
同課によると、いずれも容疑を否認しています。

男らは10人程度のグループの一員で、平成24年5~12月に東京や栃木、広島など1都10県のゴルフ場で、255人分のカード情報を読み取る「スキミング」の手口で偽造カードを作成し、約2億円を手に入れていたとみられます。

逮捕容疑は、24年9~12月、神奈川県内のコンビニエンスストアの現金自動預払機(ATM)などで、偽造カードを使って預金計240万円を不正に引き出して盗んだとしています。

男らはゴルフ場の貴重品用ロッカーに隠しカメラを取り付け、暗証番号を盗撮。
利用客がプレー中にロッカーを開け、カードをスキミングしていました。
ATMではロッカーと同じ暗証番号を入力していました。
<産経新聞 5月14日(火)15時47分配信より>

ゴルフ場でキャッシュカードの情報をスキミングの手口で読み取り、偽造カードを作成し、総額2億円もの現金を不正に引き出したという事件です。
ポイントがいくつかあります。

・犯人グループは、貴重品用のロッカーに監視カメラを勝手に取り付け、暗証番号を盗撮(施設側が監視カメラを設置するのではなく、犯人側が盗撮用に設置!)
・プレー中にロッカーを開けて、カードをスキミングして情報を読み取り、その後偽造カードを作成(この段階では、被害者にとっての直接的な被害はない為、現金が引き出されるまでは被害に遭ったという実感がありません)
・偽造したカードの暗証番号は、ロッカーと同じ暗証番号を入力(生年月日など覚えやすい番号を共通して使用する人が多いため)

現金を不正に引き出された被害者の方たちはさぞかし驚いたことでしょう。
どこでキャッシュカードの情報が読み取られたのか?(貴重品用ロッカーに預けている間とは想像もしないでしょう)
なぜ暗証番号が分かったのか?(ロッカーの暗証番号が盗撮されているのは考えないでしょう)

仮に暗証番号がロッカーを盗撮したものと違っていれば、あきらめてカードを破棄(別の方法で暗証番号を探るかもしれませんが)すれば、被害者は偽造カードを作られただけで、被害の実害がありませんから、犯行が発覚する可能性は限りなく低くなります。

被害者の方たちは本当に気の毒ですが、よく考えた巧妙な手口だと思いました。
これに対抗するには、相当の防犯対策が必要で、弱点を一つ一つなくしていくことが必要です。

・ロッカー付近に防犯カメラを設置(犯罪者側に不正をさせないように施設管理者が設置、記録した映像の管理も要配慮)
・利用客以外の不審者の立ち入りを制限(関係者以外立ち入り禁止区域の設定、入退室管理、防犯カメラの増設)
・スキミングに対する防犯啓蒙活動(チラシなどで、生年月日等読み取られやすい番号はやめるように呼び掛ける)

埼玉 証明写真機荒らし約300件 現金850万円盗まれる

川口市内の証明写真自動販売機から売上金などが盗まれた事件で、県警捜査3課と岩槻署は9日、窃盗と器物損壊容疑などで、さいたま市見沼区春岡2丁目、無職の男(32)=窃盗罪で公判中=の余罪299件を追送検しました。

同容疑者は約7カ月間に同じ会社の証明写真自動販売機ばかり297台を狙い、1都9県で犯行を重ね、現金など計約850万円相当を盗んだとみられています。

追送検容疑は昨年1月から7月にかけて、さいたま市見沼区東大宮5丁目の証明写真自動販売機で、現金約800万円を盗むなどした疑い。

同課によると、男は証明写真自動販売機を利用しているように装って、販売機内を電動ドリルやバールなどで破壊。
釣り銭や売上金を盗んでいました。

男はインターネットでこの会社の自動販売機がある郊外の大型商業施設などを検索。
偽造ナンバープレートをレンタカーに取り付け、現場まで向かっていました。
県内での98件のほか、都内や宮城、長野県などで犯行を繰り返していました。

男は「生活が苦しく、借金を返済するためにやった」と供述しているという。
<埼玉新聞 1月9日(水)23時52分配信より>

正面写真自動販売機の構造を利用し、写真を撮ろうとしているふりをして、販売機内を電動ドリルやバールで破壊し、中の現金を盗んでいたという手口です。
カーテンの内側から作業されていれば隠れて作業することもできます。
自動販売機の内側にも、違う意味でのカメラ(写真撮影用ではなく防犯カメラ)設置などの対策が必要かもしれません。

また、同じメーカーの自動販売機ばかりを狙ったというのも手口の特徴です。
インターネットで設置場所を検索し、そこを重点的にターゲットに絞っていたようです。
偽造ナンバープレートをレンタカーに取り付け、現場までの足としていたというのも本格的な犯行のように思えます。

このような犯罪者の工夫、努力、改良などをみますと、敵ながらあっぱれと感じるところもないわけではありません。
(犯罪者を称賛する訳ではありませんが)
それに対抗している我々も防犯のプロとして、犯罪手口の研究や、新たな対策の開発や提案など、日々の研鑚が必要だと感じます。

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