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犯罪情勢

中年女性の万引き犯急増 女子刑務所収容率100%越え

中高年女性の万引が急増しています。
2013年度版「犯罪白書」によると、12年に罪を犯して検挙された女性は6万431人。
そのうち8割以上が万引などの窃盗犯でした。
とくに窃盗は高齢者に多く、刑務所に新しく入った高齢女性のうち8割は窃盗でした。
女子刑務所は10年以上、収容率が100%を超えています。

「まさか、うちも」と、妻や母親が心配なサラリーマンも多いでしょう。高齢女性の犯罪増加の背景に何があるのでしょうか。

「こころぎふ臨床心理センター」のセンター長で、犯罪者心理に詳しい臨床心理士はこう分析します。

「ほとんどは、経済的理由ではなく、精神的なストレスが犯行の原因になっています。
いまの50~60代は、少子化、受験戦争と心理的抑圧がかかった最初の年代といえます。
子どもの頃から慢性的に抑え込まれていました。ストレスから万引に走りやすいのは、独身者よりも、子育てが終わり、夫婦だけの生活となった女性たちです。
子育てに使ったエネルギーを向ける場所がなくなり、日々を漫然と過ごす焦燥感を強める女性も多いのです」

別居した夫と同居した途端、ストレスがたまり万引するケースもあるという。

臨床心理士によれば、かつては、不安定になりやすい中年期は40~50代とされていました。
だが、初婚年齢が遅くなり、50~60代に上がったという。犯罪増加の年代と重なっているのです。
さらに、「社会的刺激」も影響しています。

「最近の50~60代は、インターネットやスマホを操作できます。犯罪情報に触れる機会も増え、感覚がマヒし、罪悪感が薄まりました。
一時期、若者がバイト先の嫌がらせをツイートして連鎖したようにです。魔が差しやすくなったのです」(臨床心理士)

妻や母親のストレス発散の場をつくった方がいいでしょう。
<日刊ゲンダイ 11月17日(日)10時26分配信より>


高齢者による万引き犯急増というのはこれまでも報道されてきましたが、今度は中年女性にも飛び火してきたようです。
その要因としてはストレスが挙げられています。
確かに、女性に限らず、中年の男性が万引きで捕まった際、動機としてストレスが挙げられることがありました。
ストレスというあいまいで、目には見えないけれど徐々に蓄積していくものが原因で、人を犯罪に走らせてしまうのでしょうか。

万引きの動機としては年代別によって変わってきます。
若者の場合は、親の関心を引きたい、仲間とスリル感を味わう、金銭的な欲求、犯罪意識の欠如。
高齢者の場合は、孤独感、経済的な貧窮、認知症などの病気。
中高年の場合は、ストレス、焦燥感、劣等感、個人的欲求、非日常的感覚。

一概には言えないでしょうが、動機は様々です。
泥棒が行う侵入窃盗と比べても、同じ窃盗で少なくともこれだけ動機が異なるのは珍しい犯罪ではないでしょうか。
これだけ動機が異なると、防犯対策も複雑になります。
誰もが万引き犯となる可能性を秘めていますし、お客として来店し、盗む気がなかったのに突然万引き犯に変貌してしまうこともあります。
一律の効果がある防犯対策が難しいように思います。

ただ、誰に対してもある程度の効果が期待できる防犯カメラや万引き防止機などを併設し、さらに従業員による監視強化、在庫管理や陳列の工夫など、色々な防犯対策を組み合わせることで、万引きを犯しにくい環境構築へつながるでしょう。

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