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2017年10月26日 ブラジル 銀行の金庫狙ってトンネル600メートル掘る

ブラジル・サンパウロ市警察当局は3日、同市南部の銀行の地下金庫を襲おうと、約600メートルのトンネルを掘っていた窃盗団16人を逮捕したと発表した。
金庫には約10億レアル(約360億円)の現金が保管されていたとみられる。

窃盗団は6月に民家を借り、掘削機などに400万レアル(約1億4000万円)を「投資」して約600メートル離れたブラジル銀行に向けて掘り進めていた。
一部は排水管も利用したトンネルは板と鉄柱で補強されており、大人1人が四つんばいで進める大きさ。
既に金庫近くまで達しており、銀行の床にはひびが入っていた。

警察が3カ月前から内偵し、2日深夜に検挙。
アルキミン・サンパウロ州知事は「早い段階から情報をつかみ、監視していたことが逮捕につながった。窃盗団は他の銀行襲撃に関わっている可能性もある」と述べた。
<10/4(水) 14:01配信 時事通信>

銀行の金庫に入っている現金360億円を狙った恐るべき犯行です。
360億円を狙うため、1億4000万円の掘削機を投資するということですから犯罪者としての規模が違います。
それだけのお金があるのなら盗みに入らなくてもと思うのですが、もしかすると16人がそれぞれ借金をしてお金を集め、一攫千金の逆転を狙った犯行なのかもしれません。

当然ですが、銀行のすぐ近くの場所からトンネルを掘ったのではなく、約600メートル離れた民家を借りての犯行です。
用心深くそして怪しまれない距離を保ちターゲットに近づいていく計画だったのでしょう。

この窃盗団とは違いますが、日本でも泥棒はターゲット近くを下見し犯行を計画すると言われています。
万が一見つかった時は逃げ出すことができるか、塀があるか、建物内で無人の時間帯があるか、周囲に人の出入が多い施設があるか、防犯カメラや侵入警戒センサーはついているか、番犬がいるか、洗濯物が干しっぱなしか・・・。
泥棒によって好むポイントは異なるでしょうが様々なチェック項目があり、ここだという相手先をターゲットに選びます。

今回の事件は映画や小説の中に出てくるような手口で現実感がありませんが、自分の家が狙われるならまずその周囲から徐々に近づいてくるということを考えると泥棒の心理に近づけるかもしれません。
そうやってイメージすると具体的な防犯対策や弱点が見えてくるかもしれません。

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