防犯ブログ

  • 犯罪手口
2017年08月10日 ピースサイン写真から指紋が盗まれる危険性

これまでスパイ映画でしかお目にかかれなかったような"技術"が犯罪に悪用され、被害が報告されていることを知っていますか。
便利さと危うさは背中合わせということをそろそろ肝に銘じる時なのかもしれない。

《専門家は、ブログなどに載せた写真から指紋の情報が盗まれるリスクがあると指摘しています》

今年3月20日、NHKがそんなニュースを報じた。5m以上離れた場所から撮影しても、充分な明るさがあり、ピントが合っていれば、指紋情報を抜き出すことができるという。もはや時代はここまで来ている。

「SNSにアップされている写真を3Dプリンタで印刷します。それにシリコンを塗布し硬化させる。次に自分の指につければ、完成です。スマホやパソコンなどの指紋認証は、偽造されたものでも読み取ります」(法科学鑑定研究所)

 専門家の考える自己防衛は、次の2点。

●手のひらをカメラに向けて撮影しない。
●もし撮ったとしてもSNSにアップしない。

「指紋は、一人として同じものは、ありません。たとえ一卵性双生児でも同じではありません。個人識別の最たるものだからこそ、パスワードに代わる本人確認生体情報として、スマホやパソコンなどに使われているわけです。指紋は、とても重要な個人情報ということを再認識しましょう」(専門家)

さらに、SNSによっては、顔もわかり、居住地域などの個人情報まで知られてしまうから注意が必要だ。

最悪の場合、その本人の自宅に侵入して、スマホを盗み、SNS経由で作った偽造指紋でロックを解錠して、犯人が悪用する二次犯罪も充分に考えられます。

「今は、ネットバンキングも指紋認証だけで送金もできます。スマホが盗まれたら、個人情報だけでなく金銭被害にも遭ってしまいます。注意しましょう」(専門家)

※女性セブン2017年7月20日号
<7/11(火) 16:00配信 NEWS ポストセブンより>


最近テレビ等でも話題になっているのが、ピースサインで写した写真をフェイスブック等のSNSにアップすることです。
そこにアップされた写真の指の画像から指紋情報を盗み出すというものです。

映画や小説に出てくる近未来的な科学技術ですが、それが現実的に発生しかねないということです。
まだ具体的な犯罪被害は起こっていないかもしれませんが注意するに越したことはありません。

指紋認証や虹彩認証と言えばセキュリティの世界でもかなりハイレベル、セキュリティ面で優れた対策と思われています。
その対策を破るためにピースサインの写真が悪用されるというのは何とも皮肉な話です。

万全のセキュリティ対策をしているから安心だと油断してはいけないということです。
その対策を正面から突破することは難しくても、無効化や弱体化、または曲線的に突破することはできるかもしれないからです。

1つより2つ、2つより3つ、3つより4つと複数の対策を実施することで、仮に1つが破られてもその次があるというのは環境的にかなり安心です。
1つの強い対策に依存するよりそれより少し弱くても複数の対策の方が結果的に強い対策となることもあります。

加盟企業専用ページはこちら