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2016年02月18日 大阪府警 4300事件を放置し時効迎える 65警察署中61署で

大阪府警の全65警察署のうち61署で取り扱った計約5千事件の捜査書類や証拠品などが不適切に保管され、8割を超える約4300事件が放置されたまま公訴時効が成立していたことが1日、府警への取材で分かりました。
放置された証拠品や書類は少なくとも1万点以上にのぼるとみられ、容疑者がほぼ特定できていたケースも約千件あったようです。
府警では過去に証拠品の扱いをめぐる不祥事が明らかになっており、ずさんな管理が常態化していたことが改めて浮き彫りになりました。

◆65署中61署で発覚
府警では平成26年、羽曳野署で傷害や窃盗、強制わいせつなど複数の事件の関係書類や凶器が未整理のまま段ボール40箱に入れられ放置されていたことが発覚。
容疑者が浮上していたのに未解決のまま時効が成立していた事件もあったようです。

他に数十署で同様の報告が相次いだため、全捜査部署を対象に調査を進めていました。今年春までに調査結果をまとめる予定で、件数はさらに増える可能性があるという。

府警によると、今回見つかったのは各署の刑事課などが扱った暴行や傷害、横領といった被害者・関係者の調書や実況見分調書、遺留物などの証拠品。
微罪が多く、殺人などの重大事件はなかったようです。逮捕状を放置するなどのケースは確認されていないという。

多くが段ボール箱の中に入れられ、普段は署員が立ち入ることのない機械室や車庫、使われていないロッカーなどに無造作に放置されていました。
30年以上前の昭和50年代の資料もあったようです。

時効を迎えた事件の中には、書類に加害者の名前などが記載されているのに、その後に捜査した形跡がないものもありました。担当者が異動する際の引き継ぎなどに不備があり、手続きが行われなかったとみられます。

刑事訴訟法では、証拠品や資料を検察官に送致するよう定められており、府警はすでに時効が成立した約4300事件のうち、約1700事件の証拠品約6300点を送致しました。
今後も順次、送致する方針。
<産経新聞 2月1日(月)14時41分配信より>


あまり大きな事件として取り上げられていないのが不思議です。
もっとワイドショーなどで騒がれてもおかしくない警察の不祥事だと思います。

元プロ野球選手の覚せい剤問題などで隠れてしまっている印象です。

大阪府警65警察署中61署で取り扱った事件の捜査書類や証拠品などが不適切に保管され、4300事件が公訴時効が成立してしまったということです。
61/65ということですから大阪府警では基本的に証拠品は不適切に保管されることが当たり前という状況と言えます。

今後はきちんと保管・管理されることが徹底され、またそれを監視する別組織を立ち上げるなど再発防止策がとられるのは当然として、今までのことはどうするつもりなのでしょうか。


容疑者がほぼ特定できていたケースも約千件あったということですが、結局は犯人は逮捕されていないということでしょうから被害者としては一体誰に怒りの矛先を向けてよいのか分からなくなります。
微罪が多く、殺人などの重大事件はなかったようですが、そういう問題ではないと思います。
警察に対する信用・信頼問題です。

また、大阪府警だけが問題で悪いように言われていますが、他の警察は大丈夫なのでしょうか。
そんなに大差があるとは思えません。
きっとこのニュースを見て飛び上がり、うちは大丈夫かと署内にひそかに確認するような指示が出ているのではないかと推測されます。


犯罪事件が発生する、必然的に加害者(犯罪者)、被害者、そして警察という登場人物が必ず出てくることになります。
被害者と警察は絶対的な協力関係がなければいけません。
お互いを信用できないとなると犯人逮捕につながるはずがありません。

今回の事件をきっかけに、ぜひ全国の警察でも同じような問題がないかを徹底的に調査してもらいたいものです。
今のような状況は加害者(犯罪者)にとってかなり都合の良い、優しい環境です。
すぐに改善し、犯罪者にとって厳しい環境にしなければなりません。

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