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2015年07月08日 新築民家は狙い目 勝手口は無施錠が多い?

新築民家を狙って侵入して現金を盗んだとして、京都府警捜査3課などの合同捜査班は7日、住居侵入と窃盗の疑いで、兵庫県篠山市小枕の自動車販売仲介業の男(27)、同市黒田の総合請負業の男(27)の両被告=いずれも住居侵入と窃盗罪で起訴=を再逮捕しました。

昨年11月以降、京都府や福井県など5府県で、新築の民家を狙う手口の窃盗事件が相次いで発生。
2人は約70件の犯行を自供しており、被害総額は1千万円にのぼるとみられ、府警などが裏付けを進めています。

2人は「新築の民家は勝手口の扉のスライドガラスが無施錠なことが多いので狙った」などと供述しています。

府警は6日に同容疑で同市の土木作業員の少年(16)も逮捕。3人は「生活費や遊ぶ金が欲しかった」といずれも容疑を認めています。

逮捕容疑は、5月10日から13日までの間、福井県大飯郡おおい町の男性(45)宅など3軒の民家に侵入し、財布や財布内の現金計約8万円を盗んだとしています。

府警によると、再逮捕された2人は5月27日に、兵庫県丹波市の男性宅などに侵入したとして、住居侵入容疑などで逮捕されています。
<産経新聞 7月7日(火)20時13分配信より>


新築民家の勝手口扉はスライドガラスが無施錠であることが多いので狙ったというのが今回捕まった泥棒の供述です。
一見すると、新築より古いお宅の方が無施錠のところが多いように思いますが、実際に約70件もの犯行を自供していることから無視できません。

この記事を見た人のコメントに、新築の家の方がローンが残っており、生活は厳しく、手持ちの現金は少ないだろうとありましたが、現金は無くとも、新居に引っ越す際、電化製品やパソコン、家具などを新しく買い替えており、それが狙い目というのが泥棒の読みでしょうか。

新築の方が戸締りには気をつけようと防犯意識が高いと思うのですが、それも日が経つにつれ薄まり、油断が生じるのかもしれません。
そういった油断に乗じて犯罪者が犯行を行います。

新築だろうが既築だろうと無施錠は絶対にいけません。
ちょっとごみ捨てに、ちょっとそこのコンビニまで、と無施錠で外出したとします。
その状況を泥棒が見ていたらどうでしょうか。

悠々と無施錠の扉から侵入し、とにかく金目の物だけ奪って逃走すれば、短時間で完全犯罪に近いものが行えます。
泥棒が見ていることはないだろう、と思われるかもしれませんが、もちろん個人にターゲットを絞って犯行を考えることは少ないでしょう。
しかし、ターゲットを探している最中に、明らかに無施錠で外出した者がいれば、そこをターゲットに考えるのは自然です。

犯罪者のターゲットにいかにならないかというのが防犯対策の基本です。

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