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2015年06月17日 新しい窃盗手口? 新しいごみ捨て場を確認して下さい、家の外に誘う

「ごみ捨て場の場所が変わりました」と言って案内するふりをし、住人が家から出た隙に共犯者が侵入して金品を盗む新手の窃盗(詐欺盗)が今年、県内で頻発していることが16日、県警への取材で分かりました。
野田市など複数の市で少なくとも十数件発生しています。
捜査関係者は「今まであまり聞いたことがない知能犯的な事案。十分に気をつけてほしい」と注意を呼びかけています。

捜査関係者によると、市役所職員などを名乗る人物が一般の戸建てや店舗、アパートを訪問し、住人を外に誘い出します。
訪問してくるのは若い男や女のケースが多いという。

先月7日に印西署管内で発生した事案では、20代とみられるスーツ姿の男が市役所職員を名乗り訪問。
「ごみ捨て場が変更になった。確認してください」などと80代の女性を誘い出している間に、何者かが約3万円を盗んだ。同管内では同28日にもスーツ姿の20代とみられる女が同様の手口で70代の女性を外出させ、その間に何者かがかばんを盗む事件がありました。
いずれも住人の外出は5~15分程度でした。

佐倉署管内の3市町でも被害が確認されています。
3月31日午後3時ごろ、八街市のアパートに市役所職員を名乗る30歳くらいの女が訪れ、1人で自宅にいた男性(68)を「ごみ捨て場が変わるので、現在の場所を案内してください」と外に誘い出しました。
男性の財布からは現金約4万7千円が抜き取られました。

4月21日には酒々井町の戸建て住宅の女性(76)が、同28日には佐倉市のアパートの女性(43)が、いずれも20~30歳くらいの役場職員を名乗る女に同様の手口で誘い出され、それぞれ8千円と、6千円の入った財布を盗まれました。

茨城県警によると、同県でも今年はこれまで8件、昨年は7件の同様の被害が確認されているという。
手口が酷似しており、同一犯の可能性もあるとみられています。
<産経新聞 6月17日(水)7時55分配信より>


自宅を訪問し、ごみ捨て場が変わったので確認して下さいと家の外に誘い出し、その間に共犯者が家の中に侵入し、現金を盗み出すという手口です。
ターゲットは高齢者が多く、犯人の顔や特徴を覚えていないだろうというのが犯人の読みかもしれませんが、自宅を訪問し、外に呼び出し、10分程度会話をする訳ですから、かなりリスクの高い手口のように思います。
あまり頭の良い犯人ではなさそうですが、これまでに15件も同様の被害が発生しているようですから、注意が必要です。

防犯カメラの設置というと、事務所や店舗に設置するというイメージが強いと思いますが、一般住宅でも玄関や屋外に設置し、不審者対策、違法な訪問販売業者対策、不法侵入者対策としても活用できます。
また、防犯カメラが設置されていることで、犯罪を企てる者がいたとして、ここはやめておこうと抑止力を発揮する可能性があります。

一般住宅での防犯カメラ普及率もいずれ高くなると思います。

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