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2014年03月07日 病院から筋弛緩剤5本盗まれる 15人分の致死量

大阪府貝塚市の市立貝塚病院は17日、冷蔵庫に保管していた手術用の筋弛緩(しかん)剤5本(1本5ミリリットル)がなくなったと発表しました。
何者かが外部に持ち出した可能性があるとして、府警貝塚署に被害届を提出しました。
同署は窃盗容疑で調べています。

病院によると、冷蔵庫(幅80センチ、奥行き45センチ、高さ1.8メートル)は病棟6階の手術室前の手洗い場にあり、夜間のみ施錠。
今月13日朝、麻酔科の看護師が在庫100本を確認したうえで、その日の手術に必要な20本を取り出しました。
同日夜、使用・未使用合わせて20本を回収して冷蔵庫に戻しましたが、全体の在庫数は確認しないまま施錠。
翌日朝の確認で95本しかないことが判明したという。

病院は手術室周辺や廃棄物置き場などを捜したが見つからず、貝塚署と府泉佐野保健所に届け出ました。
また、13日から14日にかけて手術室などで勤務した医師や看護師、配送業者ら約35人に当時の状況を聴いています。

筋弛緩剤は全身麻酔の必要な手術に使用。
薬事法で毒物に指定されています。
アンプルと呼ばれるガラス容器に入っており、1本の量は成人3人分の致死量に当たるという。
<毎日新聞 2月17日(月)20時23分配信より>


大阪の病院から手術用の筋弛緩剤がなくなりました。
何者かが外部に持ち出した窃盗事件の可能性があるということです。

確認作業を怠ったため、外部からの盗難事件なのか、内部の人間の紛失、もしくは不正な持ち出しなのかが分からないようです。
もし、回収して冷蔵庫に戻す際、きちんと総本数の確認をしていれば、このような事態に発展しなかったかもしれません。
翌日朝には確認を行っている訳ですから、先にやるか、後にやるかだけの問題だったのでしょうか。

今後悔しても時間が元には戻りませんので、関係者は気が気でないでしょう。
悪用されることなく、無事に回収されることを祈るばかりです。

もし悪用され死傷者が出るということになれば、もちろん盗んだ者が罰せられるのは当然ですが、病院も管理責任を問われるでしょう。
危険物、劇物を扱う資格がないと思われても仕方がないかもしれません。

あの時、〇〇しておけばよかった、という後悔をしないための対策、確認、チェック、何事も用心に越したことはありません。
特に、人の命に関わる重要なことであればなおさらです。

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