防犯ブログ

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2013年12月20日 餃子の王将 社長殺害と防犯対策

「餃子(ギョーザ)の王将」グループのトップが銃撃された事件で、被害者の所持金が残されていたことなどから、金銭目当てではなく、恨みなどによる犯行との見方が強まっています。

19日午前5時半ごろ、この時間帯に、出社する大東隆行社長(72)を妻が見送っています。
大東社長の自宅の周りは住宅街ですが、この時間帯は、人の姿は見られませんでした。
12月ということもあり、この時間帯は、まだ、あたりは真っ暗でした。

まだ暗い早朝の道。
19日も、この道を自らハンドルを握って出社した「餃子の王将」を展開する王将フードサービスの社長だった大東隆行さん。
大東さんは19日、本社前に止めた車のそばで、何者かに拳銃で撃たれ、倒れているのを発見されました。

近所の人は、「王将の従業員の方が、携帯で電話していて、もう1人が、心臓マッサージをしていた」、「そんなにいうほど、(血は)流れていなかった。にじんでいた感じ」と話した。
大東さんの自宅から、現場となった餃子の王将の本社近くまでは、時間にしておよそ5分。
走行距離にして、およそ1.5kmとなっている。
警察によると、19日午前5時半に自宅を出た大東さんが、会社の駐車場に到着したのは、10分ほどあとの午前5時40分ごろ。
毎日、決まった場所に車を止めていたという大東さんは、車を降りた直後に、何者かに襲撃されたとみられている。
警察は、車のドアが施錠され、数十万円が入った財布や携帯電話などが残されていること、犯行に拳銃が使用されたことなどから、強盗目的ではなく、強い恨みを持った者による犯行とみている。
倒れていた大東さんのそばには、複数の薬きょうが落ちていたことから、犯人は、至近距離から数発発砲したとみられる。
しかし、警察のこれまでの調べによると、その発砲音を聞いたという人はいないという。
近所の人は、「事件があると、不安になるので心配」、「やっぱり怖いの一言です」などと話した。
不安と恐怖が広がる中、現場周辺の小学校では20日朝、集団登校が行われた。
警察は、大東さんの毎朝の行動を知る何者かが、現場で待ち伏せして、犯行に及んだ疑いがあるとみて、大東さん自身や、会社に何らかのトラブルがなかったか調べている。

<フジテレビ系(FNN) 12月20日(金)17時29分配信より>

当社は京都市山科区に本社があります。
ヘリコプターによるテレビ取材等も行われ、周囲は大騒ぎとなっています。
昨日の夜から今日にかけて、テレビは餃子の王将 社長殺害のニュース一色です。
どのニュースを見ても、社長の人柄の良さ、周囲とのトラブルの皆無など、犯人の心当たりがなく、一様に驚いていることが報道されています。

テレビをはじめとしたマスメディアにも頻繁に登場し、さらに餃子の王将の好調な業績も度々取り上げられますから、そこに逆恨みをした人物の犯行も示唆されています。
また、遊び半分でツイッターやフェイスブックに裸画像をアップし、店舗が閉鎖に追い込まれたなどの事件もあり、そちらとの関連も考えられます。

ただ、いずれにしても、社長個人が何か人に恨みを買うようなことをされていたようには思えず、思い込みの激しい、ある種、病的な人間の犯行のような気がします。

まだ犯人は捕まっていませんが、捕まっても、誰だかわからないというケースもあるのではないでしょうか。

会社の方針なのか、社長の個人的な考えによるものか、会社には防犯カメラや警備員の常駐などの防犯対策はとられていなかったようです。
拳銃による射殺事件ですから、防犯センサーがあろうが、防犯カメラが設置されていようが防ぐことは到底不可能です。

ただ、犯人が犯行現場としてその場所を選ぶことは避けた可能性があります。
自分が捕まりたくないと考える犯人なら、防犯カメラが多数設置されているところで、自分の映像が映るように犯行を行うことはまずあり得ません。
防犯カメラがないところを犯行現場として考えるでしょう。

防犯対策というのは様々な種類や方法がありますが、どれも犯罪者を攻撃したり、犯罪者に直接的に働くものではありません。
それらを行うことで、犯罪者が犯行を自由に行えないように制限するものが多いのです。
将来的には、レーザービームのようなもので侵入者を攻撃するような対策が可能になるかもしれませんが、現在そのようなことを行うと、おそらく過剰防衛に当たり、逆に罪になると思います。

今、できる防犯対策を行うしか犯罪被害に遭いにくくなる方法はありません。
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