防犯ブログ

  • 侵入手口
2013年09月20日 郵便局の金庫から1900万円盗んだ元職員逮捕

神奈川県警栄署は12日、横浜市磯子区久木町、元郵便局課長代理の男(39)を窃盗容疑で逮捕しました。

発表によると、男は6月24~25日、当時勤めていた横浜桂郵便局(横浜市栄区)内の金庫から2回にわたり現金計1900万円を盗んだ疑い。

男は金庫の暗証番号を知っており、鍵も扱える立場だったという。

男は、郵便局の内部調査で盗んだことを認め、9月4日に懲戒解雇されました。
同日、日本郵便南関東支社から同署に被害届が出されていました。
<読売新聞 9月13日(金)14時54分配信より>

内部犯行による現金窃盗事件です。
それにしても2回で現金1900万円は盗み過ぎでしょう。
誰かが盗んだことはすぐに発覚します。

外部からの侵入盗かどうかはすぐに分かるでしょうし、内部の事情に詳しい者が関与したことは明らかです。
まさか自分の犯行だと分からないだろうと考えての犯行でしょうか。

それとも借金等で追い詰められ、衝動的に犯行を思いつき、そして実行してしまったのかもしれません。
どちらにしても、冷静に考えれば、現金を盗むことに成功しても、その後で犯行が発覚し、そして自分が盗んだことが明るみになるのは明白です。
その現金を自分の物とし、そして捕まらないということはあり得ません。
にも関わらず犯行を行ってしまったということは、さきほど述べたような衝動的な犯行以外に、その場所にそう思わせる何かがあったのかもしれません。

その何かとは、
物(商品や備品)が整理されずに置かれており、盗まれても気付かれない。
現金や収支がいい加減で、管理がずさん。
防犯カメラが設置されておらず、部屋への入退室も管理していないので、不審者でも出入りが可能な時間帯がある。
などの犯行を行っても自分の犯行とは特定されない、発覚しないかもしれないと思わせる理由です。

このように思わせる理由、つまり環境が存在している限り、いつか誰かが良からぬ考えを持ち、犯行を行ってしまう可能性があるのです。
それは外部からの侵入者に限らず、今回のような内部犯行が発生してしまう要因となり得ます。

それを変えない限り、侵入・盗難のリスクを抱えてままということです。

加盟企業専用ページはこちら