防犯ブログ

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2013年06月14日 青森 信用組合で内部犯行 金庫室から1千万円盗まれる

八戸署は11日、県信用組合八戸支店の金庫室から1000万円を盗んだとして、三沢市幸町3、無職、川口武正容疑者(51)を窃盗容疑で逮捕したと 発表した。川口容疑者は事件当時、同支店の預金担当の係長だったが、今月6日に逮捕されたため、同組合が10日付で懲戒解雇にしている。
 同署によると、容疑は5月14日午前8時ごろから午後7時ごろまでの間に、支店の金庫室から1000万円を盗んだとしている。同署の調べでは現金の一部 は自宅にあったが、数百万円がなくなっていたという。金庫室は複数の職員でないと開けられないが、共犯者はいないと見ている。
 5月15日に1000万円がなくなっていることに同支店が気付き、内部調査を経て同24日に同署に被害届を出した。同署が同支店の全職員8人から事情を聴いた結果、川口容疑者が浮上した。
 逮捕の発表を受け、県信用組合の森山哲夫理事長が11日記者会見し、「組合員にご迷惑をおかけし大変申し訳ない」と謝罪した。
 同組合の説明によると、川口容疑者は1981年に組合に入り、2010年4月から同支店に勤務していた。同組合は川口容疑者に被害金1000万円全額の返済を求める。
<毎日新聞 6月12日(水)11時18分配信より>

信用組合も金融機関の一つです。
銀行や信用金庫で営業時間終了後、お金が1円でも合わなければ、行員は帰宅できないというところもあるように、お金に関する管理は厳しく、100%の正確さが求められ、それらの責任は非常に重いということが一般的です。

信用組合だからということではないでしょうが、1000万円が金庫室からなくなり、盗まれた時刻は不明(午前8時から午後7時までの間)、翌日気付いて、警察に届けたというのは、いくら内部犯行とは言え、発見・発覚が遅いように思います。
事件の詳細や事情は分かりませんが、お金を預けている組合員としては、今後に不安を感じるでしょうし、管理方法や体制に疑問を感じる人もいるかもしれません。
これらに応えるのもお金を預かる側の責任でしょう。

今回発生した事件に関しては、なかったことにはできません。
起きてしまったからには、今後の再発防止策をどのようにするか、そしてそれを実行し、効果を出さなければなりません。

その為には、ある一人の人間に管理を任せるなどを止め、複数人体制で相互チェック機能が働くようにし、また、建物や重要な部屋の入退出履歴や目的(入室の)を管理・制限するなど必要です。
また、部屋の内外、敷地内を防犯カメラで監視し、映像で記録しておけば、内部犯行が発生する可能性は必ず減ります。
さらに外部からの侵入者に対しての侵入防止・侵入抑止効果もありますから、効果は一つに限定されません。
防犯対策が万全で、管理体制も厳しい信用組合、これは利用者のイメージアップにもつながるでしょう。

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