防犯ブログ

  • 犯罪手口
2013年01月11日 埼玉 証明写真機荒らし約300件 現金850万円盗まれる

川口市内の証明写真自動販売機から売上金などが盗まれた事件で、県警捜査3課と岩槻署は9日、窃盗と器物損壊容疑などで、さいたま市見沼区春岡2丁目、無職の男(32)=窃盗罪で公判中=の余罪299件を追送検しました。

同容疑者は約7カ月間に同じ会社の証明写真自動販売機ばかり297台を狙い、1都9県で犯行を重ね、現金など計約850万円相当を盗んだとみられています。

追送検容疑は昨年1月から7月にかけて、さいたま市見沼区東大宮5丁目の証明写真自動販売機で、現金約800万円を盗むなどした疑い。

同課によると、男は証明写真自動販売機を利用しているように装って、販売機内を電動ドリルやバールなどで破壊。
釣り銭や売上金を盗んでいました。

男はインターネットでこの会社の自動販売機がある郊外の大型商業施設などを検索。
偽造ナンバープレートをレンタカーに取り付け、現場まで向かっていました。
県内での98件のほか、都内や宮城、長野県などで犯行を繰り返していました。

男は「生活が苦しく、借金を返済するためにやった」と供述しているという。
<埼玉新聞 1月9日(水)23時52分配信より>

正面写真自動販売機の構造を利用し、写真を撮ろうとしているふりをして、販売機内を電動ドリルやバールで破壊し、中の現金を盗んでいたという手口です。
カーテンの内側から作業されていれば隠れて作業することもできます。
自動販売機の内側にも、違う意味でのカメラ(写真撮影用ではなく防犯カメラ)設置などの対策が必要かもしれません。

また、同じメーカーの自動販売機ばかりを狙ったというのも手口の特徴です。
インターネットで設置場所を検索し、そこを重点的にターゲットに絞っていたようです。
偽造ナンバープレートをレンタカーに取り付け、現場までの足としていたというのも本格的な犯行のように思えます。

このような犯罪者の工夫、努力、改良などをみますと、敵ながらあっぱれと感じるところもないわけではありません。
(犯罪者を称賛する訳ではありませんが)
それに対抗している我々も防犯のプロとして、犯罪手口の研究や、新たな対策の開発や提案など、日々の研鑚が必要だと感じます。

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