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留置施設で容疑者自殺 真相は闇の中へ・・・

兵庫県尼崎市の連続変死・行方不明事件で、殺人と逮捕監禁容疑で再逮捕された容疑者(64)が兵庫県警本部の留置施設で自殺した問題で、容疑者の部屋の目前に監視台があることが12日、分かりました。
監視台には巡回時を除いて、常時担当者がいましたが、担当者は異変に気付きながら、勾留されていた部屋に入るまで11分もかかっていました。
県警は今後、対応に規律違反がなかったかどうか検証します。

県警は同日午後に司法解剖を行い、容疑者の死因が、首を絞めたことが原因とみられる窒息死と発表しました。
容疑者は長袖Tシャツの袖を首に巻いて死亡していました。

県警留置管理課によると、容疑者が勾留されていた3人部屋は、動静を監視しやすいよう同課員が常駐する監視台の正面に位置。
監視台と部屋の距離はわずか2~3メートルしかありませんでした。
ただし監視カメラは監視台から死角がある別の部屋に設置されており、この部屋にはなかったとのこと。

同課は10月下旬に容疑者が自殺を示唆した後、通常1時間4回の巡回を6回に増やしました。
以前から入っていた3人部屋からは移動させませんでしたが、同課幹部は「一番監視しやすいのは正面。同室者が自殺を防止する効果を期待した」と説明しました。

一方、20代の女性巡査長が午前6時10分ごろに寝息をたてていないのに気づき、40代の女性巡査部長も容疑者の手が白いのを確認しましたが、鍵を持つ当直副責任者を呼んで部屋に入ったのはそれから11分後。

監視台には緊急用の予備の鍵がありましたが、使用していなかったという。

同課幹部は「予備の鍵は首つりや出血など明らかな異変があれば使う。手が白いのは病気の可能性もあると考えた」と話しました。

同課の課長は「重要事件の容疑者が留置施設内で死亡したことは誠に遺憾」とコメントしました。
<産経新聞 12月13日(木)9時58分配信より>

謎が多い尼崎の連続変死事件で、事件の中心人物である容疑者が自殺しました。
真相は謎のまま終わってしまうのでしょうか。
関係者の心情としては、被害者の家族は悲しみ・怒りを感じ、そして共犯者とその弁護士の多くは喜んでいることでしょう。

死人に口なしと言いますが、容疑者が全て悪いと責任を押し付け、自分(弁護士から見たら依頼人たち)は命令されただけだ、犯行時は心神喪失状態だったと主張することができます。
少なくとも減刑のための新たな戦略が立てられます。

容疑者が拘留されていたのは留置所ということですから、実刑が確定した刑務所とは異なります。
何日間かの定められた拘留期間、取り調べや捜査のために容疑者を拘留していたのでしょう。
あくまでも容疑者ですから、犯罪者として確定した訳ではありません。
一般市民と同様の権利も有しています。

だからこそ慎重に対処しなければなりませんし、拘留する側の管理責任も大きいと言えるでしょう。
容疑者が暴れて暴力をふるったり、逃げ出すということは論外、許してはいけませんが、拘留したことが原因で病気になったり、死に至らしめるということもあってはならないことです。

ましてや今回のような世間の注目を浴びている重要事件です。
ミスの許されない厳重な体制で臨むべきでした。
真相はまだ分かりませんが、新聞やテレビの報道を見る限り、複数の被害者が出ている殺人事件です。
もし主犯だと確定すれば、素人の予測ですが、死刑は確実だったのではないでしょうか。

容疑者本人もそれは分かっていたでしょうから、どうせ死刑なら、その前に死のうと考えるのも容易に想定できます。
容疑者が死にたいと漏らしていたことも分かっていますから、何らかの対策はとれたはずです。
防犯カメラは設置されていたようですが、監視台から死角がある別の部屋に設置されていたということですから意味がありません。

容疑者のプライバシーや人権問題なども配慮しなければなりませんが、自殺監視目的のために、拘留部屋内に防犯カメラを数台(出来るだけ死角がないように)設置することも、今後の対策として検討すべきではないでしょうか。

死ぬことは個人の有している権利、自由だという考え方もありますが、問題は死ぬ場所です。
自宅で誰にも迷惑を掛けずに死ぬのと、拘留施設で死ぬのとでは、後者の場合、必ず施設の関係者が責められます。
体制や管理方法、何か問題はなかったかということが事後の問題になります。
それを避けることができる、または避けられる可能性があるのであれば、その為の対策を行うべきです。

投稿者:総合防犯設備士(2012年12月13日)|記事URL| あとで読む

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