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仏像盗難に厳しい刑、されど減らず。

京都で発生した仏像盗難犯に対して実刑判決が出ました。

●建仁寺や東寺など京都市の寺院から仏像5体を盗んだとして窃盗などの罪に問われた三重県四日市市の会社役員男(59)に対し、京都地裁は19日、懲役2年4月(求刑・懲役3年6月)の実刑判決を言い渡した。裁判官は「仏様が許してくれたとしても自分がやったことの責任は取ってもらいたい」と説諭した。

昨年9月〜今年1月、建仁寺から十一面観音座像などを盗み、保釈中の6月には三重県伊賀市の射撃場で客の銃弾を盗んだとされる。
「誤った信仰心に基づく自己中心的な犯行。仏像には歴史的価値が高いものもあり、時価不詳ではあるが被害は大きい」と実刑の理由を述べた。
(11月19日 毎日新聞)

この犯人は自宅で拝むため仏像を集めていたようですが、一般的には換金目的の仏像盗難が全国で発生しています。
毎日JPに10.28よると、「無住社寺:施錠2割、防火設備9割なし 実態判明、防犯・防火対策に課題 /奈良」とあります。

●所有仏像など3796点
 常駐の管理者がいない県内の無住社寺のうち、約2割は施錠がなく、さらに約9割は防火設備がないことが県警生活安全企画課の調査で分かった。これらの社寺が所有する仏像などは3796に上る。しかし、文化財指定を受けていないため、設備整備を助成する制度がなく、住民らの寄付に頼らざるを得ない。無住社寺の実態が明らかになったのは初めてで、防犯、防火対策が課題になりそうだ。

・無住社寺は1811カ所あり、施錠がないのは23%、火災報知器や消火器などの防火設備がないのは93%。
・所有する仏像や掛け軸、曼陀羅(まんだら)などは3796点で、このうち、文化財指定を受けているのは9%。
・住民らが巡回している社寺は49%だったが、頻度にはばらつきがあった。

 県警は、仏像などを写真撮影し、管理者の名前などを記した調査票を作成。盗難に遭った際、被害品を特定するための基礎資料として、最寄りの交番や駐在所に保管する。

 奈良県内では今年に入り、黒滝村などの無住社寺で仏像などの盗難事件が相次いでいます。

●黒滝村寺戸の無人の寺「黒滝権現堂」から盗まれ、古物商に転売された「蔵王権現立像」が、中吉野署署長から地元の東秀和区長(65)に返還された。当面は集会所で保管、権現堂の防犯対策や古物商からの買い戻しなどを検討する。


泥棒は盗んだ仏像を、古美術商に持ち込みます。
別の寺の元住職、金振清隆被告(62)が窃盗容疑などで逮捕、起訴された事件の仏像は古物商に約10万円で転売され、さらに約50万円で別の古物商の手に渡り、オークションに約150万円の値で出品されているのが見つかったということです。買い戻すにしても善意の第三者に移ってしまっていると金額も含め大変です。

仏像盗難や放火といった被害は、遭ってしまうと元に修復する事ができず、計り知れない損失があります。
失ってしまってから知るその価値。
そうならないためには防犯対策が不可欠です。

● 仏像も盗まれる時代であることを認識する。
● 仏像の安置されている本堂などで、仏像に安易に近づく事ができる場合には何らかの対策が必要。
防犯カメラで自動録画すると同時に、住職の携帯電話に通報する。
・仏像を持ち上げた時点で大音量のベルで威嚇撃退する。仏像盗難検知システム
・本堂に夜間侵入した時点でベルで威嚇撃退する。
● 無人寺の場合にはその場での侵入者への威嚇以外に、異常発生を離れた場所の関係者に自動通報することが必要。
● 防犯パトロールを定期的に実施することは有効。

投稿者:総合防犯設備士(2009年11月20日)|記事URL| あとで読む

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