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ジャンケンで役割分担、駐車中のタクシーから売上金盗む少年団摘発

平成21年度上半期の刑法犯少年の検挙人員は4万923人(前年同期比1.7%減)となっています。
多かった平成14年の6万5540人からは減っていますが、まだまだ高水準であることに違いはありません。

刑法犯少年の罪種別構成比は、窃盗犯が最も高く61.6%(2万5228人)、粗暴犯は9.0%、凶悪犯(殺人、強盗、放火、強姦)は1.2%です。
特に、強盗(前年同期比19.1%増)、放火(同9.5%増)、強姦(同15.6%増)と凶悪犯が増えています。

車上狙いは検挙人員で224人(前年同期比13.7%増)、オートバイ盗(同9.6%減)、自動車盗(同9.6%減)となっています。
その車上狙いを行っていた少年少女20人に関するニュースをご紹介します。

●駐車中のタクシーから売上金の窃盗を繰り返すなどしたとして、福岡県警小倉北署が北九州市内の13〜17歳(当時)の少年少女約20人を摘発していたことが分かった。
少年らは約35件、被害総額約415万円の犯行を自供。「ジャンケンで盗み役や見張り役を決めていた」と供述しているという。

 捜査関係者によると、少年らは昨年から今年にかけ、同市小倉北区を中心に、コンビニエンスストアの駐車場でタクシーの売上金を盗んだほか、キーがかかったままのタクシーを盗んで乗り捨てた疑い。窃盗容疑などで逮捕、書類送検、児童相談所送致された。

 少年らは、運転手が鍵をかけずに離れたタクシーを狙い、盗んだ現金は別の場所で待機したメンバーも含めて山分けし、菓子や焼酎を買ったり遊びに使ったりしていたという。
(9月18日 読売新聞より引用)

ジャンケンで役割を決めて犯行を行い、盗んだ現金で菓子や酒を買う・・・・精神的に非常に子供じみた行為です。
しかし、コンビニなどに鍵をかけずに駐車しているタクシーから売上金を盗むためには、鍵をかけたかどうかを見張る役、コンビニ内でその運転手の行動を確認し出て行くのを見張る役、実行犯など役割があったのではないかと推測され、立派な?窃盗団としての組織ができているとことが不気味であり、恐ろしい気がします。

「犯罪の若年化」が定着してしまっています。
「初発型非行」というのがあります。犯行手段が容易で、動機が単純であることを特徴とするもので、本格的な非行へ深化していく危険性の高い非行をいいます。
統計上は、万引き、オートバイ盗、自転車盗、占有離脱物横領を指します。
こうした「初発型非行」はここ10年で減少はしているものの、まだまだ高い水準です。
万引きは前年同時期比8.2%、オートバイ盗は3.6%増、自転車盗は7.5%減、占有離脱物横領は10.9%減となっています。
刑法犯少年全体に占める初発型非行の割合は71.7&で、今後の課題として、いかに初発型非行を発生させないか(思いとどませる)と再犯を防ぐということにあります。
そのためには犯罪の発生しにくい環境「防犯環境設計」を作る事が必要です。

「防犯環境設計」とは、犯罪者が犯罪をしにくくするための環境を作り、犯罪を未然に防ぐことを目的としています。
「対象物の強化」「接近の制御」「視認性の確保」「領域性の確保」を行うことです。
セキュリティハウスで言えば、
対象物の強化・・・防犯ガラス、窓・扉開閉検知センサー、窓ロック
接近の制御・・・・赤外線センサー、フェンスセンサーなどによる外周警備
監視性の確保・・防犯カメラ、人感ライト、セキュリティキーパー
領域性の確保・・地域での防犯パトロール、防犯講演会
などとなります。
犯行をしようとした時点で「ここはやめよう」という気持ちにさせる。それを広域で実施することで犯罪が起きにくい環境を作る事ができます。

防犯は予防こそが大切です。初発型非行を起こさせない環境を作りましょう。
予防重視の防犯システム

投稿者:総合防犯設備士(2009年9月18日)|記事URL| あとで読む

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