岐阜の記念館で、前田青邨の絵画「富士」と掛け軸「鮎」盗まれる
24日午前0時45分頃、岐阜県中津川市にある日本画家・前田青邨(せいそん)の日本画などを展示している青邨記念館で、展示用ガラスケースの中から絵画と掛け軸計2点(総額2200万円相当)が盗まれているのを警備員が発見した。
警備員は、玄関ドアが壊された際に作動した防犯警報装置の通報から約10分後に現場に到着したが、館内はすでに無人だった。中津川署が窃盗事件として調べている。
発表によると、盗まれたのは同市出身の前田青邨の絵画「富士」(2000万円相当)と掛け軸「鮎(あゆ)」(200万円相当)。ほかに作品の近くにあったリトグラフ2点が割られたガラスケースの破片で傷つき、約450万円の被害が出た。
同市によると、24日は休館日で、同館はしばらく臨時休館する見通しという。大山耕二市長は「心があれば貴重な美術作品を当館に返してくれることを切に願っています」とのコメントを発表した。
前田青邨は1885年生まれ。パリ留学などを経て東京芸大教授に就任し、1955年には文化勲章を受章。晩年は、法隆寺金堂壁画再現の総監修や高松塚古墳壁画模写の委嘱総監督などとして活躍した。
(読売新聞11月24日より抜粋)
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