校舎全体に防犯の網 全小学校・幼稚園にシステム導入 大分市
大分市は、不審者が学校に侵入した場合に備え、市内すべての市立小学校と幼稚園に緊急警報システム(携帯ペンダント)を設置した。大阪府寝屋川市の小学校で起きた教職員殺傷事件などを受けた対策。このシステムを使った避難訓練が八日、中島小学校(植木清則校長、三百六十一人)であった。

市は本年度、約一億円をかけて市立小学校六十校と幼稚園三十一園、放課後に児童の指導をする「育成クラブ」五十施設に緊急警報システムを設置。新設の大在西小学校など既設分を加えると、市内の全小学校・幼稚園で設置を終えた。
不審者が侵入した場合、校舎内に取り付けた固定ボタンや、教諭が授業時に身に着けている携帯ペンダントを使って警報を鳴らし、廊下の赤色ランプを作動させる。職員室にある中央監視装置は通報区域を表示し、避難を知らせる校内放送が自動的に流れる。市教委学校整備課は「校舎全体に警戒網を張り巡らせ、通報区域が中央監視装置で瞬時に分かるシステムは全国的にも珍しい」という。
このシステムを使った訓練は同校が初めて。「不審者が一年生の教室に侵入した」との想定で、教諭が児童を避難させながら携帯ペンダントで警報を鳴らした。教職員は全校児童をグラウンドに素早く誘導。さらに「さすまた」で不審者を取り押さえ、通報を受けて駆け付けた大分中央署員が不審者を取り押さえた。
市はこれまで、侵入防止のためにフェンスを設置したり、不審者に気付きやすいよう職員室などのガラスをすりガラスから透明ガラスに交換している。「不審者が侵入した場合、児童の避難や教職員を現場に向かわせる素早い対応が必要。導入したシステムは大きな威力を発揮する」と期待している。
大分合同新聞/夕刊記事 [2006年03月08日]
セキュリティハウス大分(勉強堂防犯センター)
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